IP5:持論型解説

平成22年3月31日


インタープリテーションのすすめ
「非インタープリテーション・その2・・・持論型解説」





にゃんぱち はゆです♪





前回の「インタープリターのススメ」では、
実際に活動している環境系インタープリターが陥りがちな
インタープリテーションだと思い込んで行っている
インタープリテーションでは無い行動
」のピックアップです。
 「図鑑型解説」を紹介しました。

 →にゃんぱち 地球生態園 : IP4:図鑑型解説

さて、今回も同様に
実際に活動している環境系インタープリターが陥りがちな
インタープリテーションだと思い込んで行っている
インタープリテーションでは無い行動
」のピックアップです。

すでにインタープリターとして活動している人は
自分がそういった傾向に無いか、確認していただければ。
これからインタープリターとして活動する予定の人は
本来の「インタープリター」の姿から離れないように、反面教師に。

そうして、もちろん、
私自身がそういった間違いを起こさないように自戒の念をこめて。




今回、紹介するのは、「持論型解説









前回紹介した図鑑型解説同様、
私が環境系インタープリターとして
ついついやっちゃう
非インタープリテーション行為」のひとつです・・・。

主に、自分の持論を、本来の通訳された言葉の一つとして提示しちゃうことです。

一般的な解説を語った後で、
「私は、○○な風にも考えるですけどね」とか
「私は、別の説を押してるんですけどね」なんて風に、
持論を出すの人はまだ良い方です。

一般的な内容すら語らずに(知っていることを前提に話す人も)
「これは、○○ってことなんです」なんて言い切っちゃう人もしばしば。



例えば、香川県では
農家の畑でイノシシの被害が増えていますが、その原因について
「イノシシとブタの交雑種のイノブタが野生化、子沢山で増えてる」
「イノシシが住まいとしていた山が削られて、仕方なく町に」
「畑の作物が美味しいと知ってしまったから」
「温暖化の影響で、冬寒くならず、自然淘汰される個体数が減った」
なんて風に、様々な説が上げられています。

実質的に研究をすれば、もちろん答えは見つかるのかもしれません。
もしかしたら、その全てが正解なのかもしれません。
全ての要因が絡み合っているのかもしれません・・・。

でも、たま~に、裏づけも根拠も無く、
他の説は間違いです、これが正解です」と
プッシュしてしまう方がいらっしゃいます。

まぁ、
私も経験はあるんで、人のことは言えないんですが・・・。
たいていそういう場合、後で、失敗したなぁと思って落ち込んじゃいます。





前回の記事であげたように「ビジター」と「ゲスト」と
インタープリター」の関係で例えて説明しましょう。

ビジター」が日本人で、質問する人
ゲスト」がアメリカ人で、質問に答える人
インタープリター」が、その通訳をする人

この例えに「持論型解説」を当て込んでみると・・・


ビジター「あなたは、どんな食べ物が好きですか?
ゲスト「私は、母の手料理が好きです
インタープリター
「(ゲストは母親の手料理が好きといっているが、
 ゲストは良くファーストフードを食べている。
 ゲストは間違いなく、ハンバーガーが好きに違いない)
 ゲストが好きな食べ物はハンバーガーです



こうやって表記してみると、
持論型解説」は「通訳」ではないことが解ります。



持論型解説は、
一般的では無い説や新しい説、
またはインタープリター自身の考えを
広く伝えたい時につかう手法としては
非常に重要なものですが、
実は「インタープリテーション(通訳)」とは、
意味合いが違うんです。

主張しすぎず、ひとつの考え方の提示としてであれば、
聞き手も「なるほど」と納得しやすいんですが、
前面に持論を主張されると「う~ん」ってなっちゃいます。



次回も環境系インタープリターとして、
ついつい無意識のうちにやってしまいがちな
非インタープリテーション行為」を紹介します♪





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インタープリターに興味がある方、
質問などなども受け付けていますので、コメントしてくださいね。
私に解る範囲であれば、お返事しますよ―――★
by mikenekohanten | 2010-03-31 22:44 | 環境系インプリ