IP番外編2:擬人化今・昔~「かわいい」or「怖い」

平成22年4月20日


インタープリテーションのすすめ
「番外編2:擬人化今・昔~「かわいい」or「怖い」」







にゃんぱち はゆです♪





前回の「インタープリターのススメ」では、
実際に活動している環境系インタープリターが陥りがちな
「インタープリテーションだと思い込んで行ってしまいがち」な
「インタープリテーションでは無い行動」のひとつとして、
「裏づけの無い、擬人化解説」を紹介しました。

にゃんぱち 地球生態園 : IP6:裏づけの無い、擬人化型解説

「擬人化」というのは
人間ではないものを人間に変換させて、
人の言葉を話せるようにしたもの・・・。

 →擬人観 - Wikipedia

で、まぁ、
本編とは少し話しがそれるのですが、
「擬人化」について思うことがあって今回はちょこっと番外編!

擬人化の今・昔~ヽ(≧▽≦)ノ













擬人化って単語をインターネットで検索すると、
Wikipediaの記事以外は
「萌え擬人化」的なものがいっぱい出てくる。
まぁ、それはいいんだけど・・・

まぁ、萌えを抜きにしても、
前回の記事でも少し書いたように
子ども向けの番組に登場するキャラクターは
擬人化されているものが多いです。

例えば、しましまとらのしま●ろうとか、
虎を擬人化したキャラクターですし、
ハローキ●ィは、ネコを擬人化しちゃってます。
少しジャンルは違いますが、
ガチャ●ンは恐竜の擬人化ですし、
ムッ●は雪男の擬人化です。

擬人化をするのには理由があって、
本来喋るはずの無い「物(生き物を含む)」が人と対話することで、
物がどのような意思を持っているのか、
その物がどのような役割を持っているのか、
などを解りやすく説明できるメリットがあるんです。

近年の擬人化は、「萌」に代表されるように、
擬人化は、なんでもかんでも「可愛く」みせたりすることが多いですよね。
特に本来怖い・恐怖の対象であるものも「可愛く」されちゃっています。

しましまとらのしま●ろうなどは、
虎という凶暴な生き物を「可愛く」アレンジしちゃっています。





でも、昔の擬人化は、実はそうではないことが多いんですよね。

例えば「妖怪

妖怪」と聞いて「え? 擬人化?」って思われる方も居るかも?
でも、あれも紛れも無い擬人化だったりするんですよね。

例えば、妖怪あかねぶり
お風呂の掃除を怠ると、
夜中にお風呂にこびりついた人間のアカを舐めにくる妖怪。
あかねぶりが舐めた後のお風呂に入ると、
お腹が痛くなるらしい・・・
水木しげる先生の妖怪では「あかなめ」として登場しています!

汚れたお風呂に入っていたら、当然病気になるわけで、
病気になるという戒めを「妖怪」という擬人化であらわしたもの。
擬人法といったほうがよいですかね。

例ではあかねぶりを出してみましたが、
妖怪」と名のつくものは、たいてい「擬人化」されたものであり、
恐怖の存在」であって、
戒めの存在」であることが多いんです。
*もちろん、座敷わらし的な可愛い妖怪も少なからず居ますが。



こうやって考えると、
昔の擬人化は「恐怖の対象であることが多く、
今の擬人化は「可愛いの対象であることが多いみたい。

近年では、妖怪だって、水木しげる先生原作のアニメで
「可愛い」の対象となってきていますよね(・ω・;)ヾ



でも・・・本当に、何でもかんでも「可愛く」してしまっていいのかなぁ。
例えば、「河童」
昔の子どもは「河童」が怖いから、
池で遊ぶときに注意をしていた・・・

でも、今は河童だって可愛く絵かがれる時代。
河童が可愛かったら・・・今の子どもたちは?





妖怪は、自然との正しい付き合い方を知るための擬人法的手法。
妖怪は怖い物ですが、
正しい付き合い方をすれば、牙を立てることは無い。


でも、正しい付き合い方を知らずに接すれば大怪我をすることも。





これって、実はインタープリテーションの
リスクコントロールの考え方に近いんですよね。

私もそうですが、子どもたちと森に入るとき、
まず最初にリスクコミニケーションをとります。

例えば、ハチ!
ハチは刺されると非常に痛くて、場合によっては死ぬこともある!
とっても怖い生き物なんだ!

でも、付き合い方を間違えていなければ、怖がることは無い!
ハチの巣には近寄らない!
ハチが飛んできたら、じっとする!
ハチが飛んできても、手で払ったりしない!

これだけで、ハチに刺される率は極端に下がるんですよね。
ハチの怖さを伝え、正しい対処法を伝え、
それを実行してもらうことで、ハチに刺されるリスクを下げる・・・
リスクをコントロールしているわけです。



怖い物は怖いと認識し、
それに対して正しい対処法を学ぶことで、
人も自然も安全に暮らすことができる・・・。

そして、安全に暮らすことを知ることで初めて、
「怖い存在」だったものとの距離が近くなり、
距離が近くなるから、「怖い」けど、「可愛い」部分も見えてくる・・・

ハチだって、刺されない方法をしれば、
ゆっくりと近くによって姿を観察することだってできますから。





近年の擬人化に代表される「可愛い」も悪いとは思わないけど、
怖い一面を完全に隠してしまって、
可愛いだけを「セールストーク」しちゃうのは
どうなんだろうかなぁ~と思っちゃったり(`・ω・´)









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by mikenekohanten | 2010-04-20 22:46 | 環境系インプリ