【にゃんぱり俳句・「空蝉」】
いく蝉の 残した証し ここに有り はゆ
長い間を土の中で過ごし、やがて地上に出てきて7日間を精一杯過ごす。
その儚い一生を過ごした証しは、他でもないあなた自身がそこに残している。
解説
読み:いくせみの のこしたあかし ここにあり
季語:蝉(夏)
説明:
いく蝉とは「幾蝉(たくさんの蝉)」とも「行く蝉(飛び立つ蝉)」とも
「逝く蝉(死する蝉)」とも取れるようにひらがなで表記。
蝉は短い期間を歌い、その一生を終える。
私達は次から次に生まれるその蝉と次から次に逝く蝉を知らない。
つまり、「いく蝉」は幾蝉であり、行く蝉であり、逝く蝉なのである。
また、"空蝉"を表す言葉として語韻を踏んでいる。
空蝉と言う言葉を使わないで、空蝉の形を表現。
本当はさっさんから頂いたお題は「ヤブランと空蝉」でした。
でも今回は空蝉に的を絞って一句作ってみました。
また、空蝉に的を絞ることで、
言葉の重さと軽さのバランスも考えて見ました(≧▽≦)
by mikenekohanten
| 2006-08-24 22:46
| 詩種