【にゃんぱり俳句・「空蝉」】

【にゃんぱり俳句・「空蝉」】_a0059328_22323783.jpg






いく蝉の 残した証し ここに有り     はゆ



















長い間を土の中で過ごし、やがて地上に出てきて7日間を精一杯過ごす。
その儚い一生を過ごした証しは、他でもないあなた自身がそこに残している。


解説
 読み:いくせみの のこしたあかし ここにあり

 季語:蝉(夏)

 説明:
  いく蝉とは「幾蝉(たくさんの蝉)」とも「行く蝉(飛び立つ蝉)」とも
  「逝く蝉(死する蝉)」とも取れるようにひらがなで表記。
  蝉は短い期間を歌い、その一生を終える。
  私達は次から次に生まれるその蝉と次から次に逝く蝉を知らない。
  つまり、「いく蝉」は幾蝉であり、行く蝉であり、逝く蝉なのである。

  また、"空蝉"を表す言葉として語韻を踏んでいる。
  空蝉と言う言葉を使わないで、空蝉の形を表現。

【にゃんぱり俳句・「空蝉」】_a0059328_22441746.jpg





本当はさっさんから頂いたお題は「ヤブランと空蝉」でした。
でも今回は空蝉に的を絞って一句作ってみました。
また、空蝉に的を絞ることで、
言葉の重さと軽さのバランスも考えて見ました(≧▽≦)
by mikenekohanten | 2006-08-24 22:46 | 詩種