【ヒガンバナ】

9月17日 はれ


にゃんぱち はゆです♪



秋の田んぼの風物詩と言えば、やっぱりヒガンバナですよね♪
自然生態園でもちゃ~~~んと見る事が出来るんです(・`ω´・)
真っ赤なお花が鮮やかで、特徴的な形が不思議で。

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なんとも言えない美的感覚を持った花ですよね。

















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 【ヒガンバナ】彼岸花
  日本全土に分布が確認されている中国原産の史前帰化植物の多年草。
  彼岸の頃に真っ赤な花を6つ付ける。
  通常、日本に分布しているヒガンバナは3倍体であり種で増えることは無い。
  (稀に種ができることもあるそうだが、その発芽率も極めて低いとされている)
  地面には球根があり、球根を増やして数が増える。
  茎や根にはアルカロイドと言う毒性を含む有毒植物であるが、
  古い昔では飢饉の時などに
  球根をすり潰し水で洗い毒を抜き食用にしていたと言う。

  名前の由来はその花期から。
  お彼岸の頃にいっせいに開花することからヒガンバナと呼ばれる。
  また別名の曼珠沙華は、仏教用語で幸せをもたらす赤い花を指す。

  ヒガンバナ科
  学名:Lycoris radiata var. radiata
  別名:曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、葉見ず花見ず(はみずはなみず)
  花期:秋


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ヒガンバナにはいろいろなお話があります。

例えば曼珠沙華とは、仏教の言葉で幸せがもたらされたときに咲く花です。
そのためなのか、お墓の周りに生えている姿をよく見ますよね(・`ω´・)
でも、逆にそれが"死に花"や"地獄花"と言う別名をつけることになります。
お墓に生える花で、鮮血のように真っ赤な花で、毒を持つと言う連想が
悪い方へと繋がった結果かもしれません・・・(´・ω・`)

そんな毒を持つ花ですが、飢饉の時などには球根をすり潰し、
流水で何日も洗い流してデンプン質を取り出して食用としていたのだとも。
普通毒だと知っていれば口にするのは躊躇われますが、
例え毒であろうと、何とかして食いつなぎ生き延びなければいけなかったのでしょうね。

花にはとっても特徴があって、
彼岸の頃に花を咲かせますが、"葉っぱ"が見当たりません。
やがて秋が深まると葉っぱが出てきますが、その頃にはもう花は枯れています。
ここから「葉見ず花見ず」と言う異名もあります。
韓国では"相思華"と呼ばれ、「花は葉っぱを、葉っぱは花を想い続ける」と言う
結ばれなくともお互いを想い続ける花とされています。
花言葉として"悲しい思い出""あなただけを想う"と言った
少し哀のこもった言葉はそこから来ているのかもしれませんね(´・ω・`)

ヒガンバナで有名な話としては種で広がることは無く、球根で広がると言う事。
中国にあるヒガンバナは2倍体で種をつけますが、
日本にあるヒガンバナは3倍体で種をつけません。
つまり、中国で生まれた変種が日本で広がったと言う考え方が出来るのですが・・・
種が出来ず、球根で広がるこのヒガンバナ。
仮に"1本"の3倍体のヒガンバナが球根で日本全国に広がったと考えると、
とてもとても不思議な感覚を覚えます・・・(´・ω・`)

田んぼの畦やお墓の縁に多く花を咲かせているのを容易に想像する事が出来ますが、
これは「ヒガンバナの毒がモグラやミミズを寄せ付け無い効果がある」とされ
田んぼに植えることで田んぼを荒らされるのを防ぐために
人によって植えられたと言う事です。
もしかしたら先に述べた
救荒植物と言う使われ方や田んぼを守るための使われ方が、
人の手によって日本全土に広げたのかも知れませんね(・`ω´・)



別名や方言名が数多くあるのも、このヒガンバナの特徴です。
香川県でもヒガンバナ以外の呼び方として"ミカンソウ"と呼ばれる事があります。
実はミカンを箱詰めした時にこのヒガンバナの茎を一緒に箱の中に詰めたそうです。
茎には毒が含まれているため、虫除けになったのだとか。
別名や方言が多いと言うのは
それだけ各地で、人との密接な関係があった証拠でしょうか・・・
















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秋に見られるこの美しい花。
特徴的な形状とその不思議な"影"を持ったこの花だからこそ、
このようにいろいろな話が残ったのでしょうか。(*゜―゜)