【クリオオアブラムシ】

12月23日 くもり


にゃんぱち はゆです♪



12月23日。
国民の休日であるこの日、
自然生態園に来ていたしじゅうからさんと、
ちょっと冬の園内の観察にまわりました♪

南の台地と呼ばれる場所で観察できたのが
今回のタイトルになっているクリオオアブラムシです♪
















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 【クリオオアブラムシ】栗大油虫
  日本全土に生息が確認されている、大型のアブラムシの仲間。
  クリやクヌギを食性として木に付く。
  成虫は体長5mm程度と小さく、
  ほぼ1年中見ることが出来るのだが、冬越しは卵で行う。
  一般的に、森林害虫とされ、多くが木に付くとその木が枯れることもある。

  アブラムシの排泄物は甘いらしく、アリがその排泄物を好んで食するため、
  アリがアブラムシを襲うことは少なく、アブラムシとの共生が保たれている。

  名前の由来は"クリの木に付く大型のアブラムシ"と言うところから。

  アブラムシ科
  学名:Lachnus tropicalis
  活期:春~秋



【クリオオアブラムシ】_a0059328_1803738.jpg

















小さな木にみっちりと付いた黒い影。
虫嫌いのはゆさん的にはアップで見るのも躊躇われます( ̄△ ̄;)ゞ

この黒い点々がクリオオアブラムシの卵・・・
そして少し大きく見えるのがクリオオアブラムシの♀です。
既に息絶えて動くことはありませんでした。

色々な形や状態で冬越しをする昆虫たちですが、
クリオオアブラムシは日当たりが良く、雨が出来るだけ当たらない
食性となるクリの木に卵で冬越しします♪

そのため、クリオオアブラムシの卵は比較的木の南側についている事が多いそうです。
南側の方が日が当たる時間が長いですからね(*´▽`*)
そういえば、自然生態園で見られたこのクリオオアブラムシも
例に漏れず南側にびっしりと着いていました(`・ω・´)





アブラムシと言えばアリとの共生が良く言われます♪
アブラムシは木の液から生きるためのアミノ酸などを摂取するのですが、
木の液にはアミノ酸以上に多くの糖分を含んでいるそうで、
アブラムシが必要量のアミノ酸を摂取すると、糖分を取りすぎてしまうため、
排泄物に多くの糖分が混ざって排泄されてしまうそうです・・・
(人間で言えば糖尿病?( ̄△ ̄;)ゞ)

そのため、アブラムシの排泄物が非常に甘く、アリの栄養源となるそうで、
アリはそのアブラムシの周りをウロウロ、場合によっては"土莢"と呼ばれる
アブラムシ専用の部屋を作ったりもするそうです。

アブラムシ大好物のテントウムシなどは、
天敵のアリがウロウロしている中でアブラムシを食べるわけにもいかず・・・

結果的に、アブラムシは甘い排泄物を出すことで、
アリに守られると言う共生関係になっているのです(ФωФ)





春になると、
この卵がかえってたくさんのアブラムシがウヨウヨしだすんでしょうね( ̄△ ̄;)ゞ
by mikenekohanten | 2006-12-23 17:34 | 昆虫・生き物他