【スミレ】
4月2日 はれ
にゃんぱち はゆです♪
さて、自然生態園で見られるスミレも今回で4種目。
しかも、今回紹介するのはスミレの中のスミレと言っても過言ではないスミレ・・・
すなわちスミレを紹介ですヽ(*゜▽゜)ノ
ってことで、
これまでのスミレはこちらから♪
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【アリアケスミレ】
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【シハイスミレ】
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【ヒメスミレ】
一枚目の写真・・・正にスミレと言った色合ですね♪
やっぱりスミレは、このスミレ色が一番美しい(≧▽≦)
ハッキリと撮影する事が出来なかったのだけど・・・
この写真で側弁に毛が生えている事が見て取れます♪
距は丸いですね。
決して短いわけではありませんが、やはり特徴的です(`・ω・´)
葉にはハッキリとした翼が見られます
こうやって見てみると、
花が咲く前のアリアケスミレとスミレは見分けが付きそうにありません(`・ω・´)
また、このスミレを"元"と考えると、
アリアケスミレは非常にスミレらしいスミレと言うことが出来そうですね♪
さて、スミレといえば面白い話が3つあります。
1.閉鎖花。
2.種の飛ばし方。
3.アリとスミレの関係。
実は、この3つの面白い話が揃ったとき、
スミレが巧妙に自分の子孫を残そうとしている事が解かるのと同時に、
何故日本各地に50種類を超えるスミレがあるのかが解かるのです。
今回は閉鎖花を説明しましょう(≧▽≦)
スミレの仲間は春の早い時期に花を咲かせます。
他の植物が沢山咲く前に・・・、他の植物が大きくなって影を作る前に、
昆虫たちに花粉を運んでもらうのが目的だと言われています。
この昆虫たちに花粉を運んでもらって、
他の個体に受粉する事を他家受粉と言います。
多くの植物がこの方法を取っている訳ですが、
この他家受粉にはメリットとデメリットがあります。
他家受粉では広い範囲のDNAを残す事により、
生態系的に強い子孫を残すメリットがあり、
逆に、昆虫たちにその配達を依存しているため、
受粉が不確実であると言うデメリットがあります・・・。
さて、春の半ば頃になると、
、スミレの周りにも他の花の種類が沢山増えてきます。
背の高い植物も増えて、他の植物に負けてしまいます。
そうなってくると、昆虫は他の植物にも取られてしまいますので、
上手く花粉が運べなくなってきます・・・
また、他の背の高い植物が周りに居ると日陰になって上手く光合成も出来なくなり、
エネルギーを蓄えるのも難しくなってきます・・・
そこでスミレは"閉鎖花"と言う手法を使って子孫を残します。
閉鎖花とは蕾をつけるものの、花を咲かせません。
花を咲かせないという事は、美しい花びらを作る必要もありませんし、
昆虫のために蜜を作る必要もありませんから、低エネルギーで作る事が出来ます。
そして、何より花は咲かないので花粉は外に飛びません。
するとどうなるのか?
蕾の中で自分で精製した花粉を自分の雌しべに付けます。
これを自家受粉と言います。
つまり、他家の花粉を受粉して作る子孫ではなく、
自家の花粉を受粉して作る"クローン"の種でその場を乗り切るのです。
もちろん、自家受粉にもメリットとデメリットがあります。
自家受粉では確実に受粉を行なう事が出来るというメリットがあり、
逆に、DNAが狭い範囲で濃くなる為、
生態系的に弱い固体になってしまうデメリットがあります。
つまり、昆虫などが花粉を運んでもらえる時期は運んでもらって
他の植物同様に、他家受粉で広い範囲のDNAを残して行くのと同時に、
昆虫などが花粉を運んでくれ難くなる時期には閉鎖化を作り、
自家受粉で確実に自分のクローン種を作って次のチャンスを待つわけです。
自分の子孫を残すための"保険"を巧妙に使いながら、
今の時代まで生き延びてきたと言えるのです(`・ω・´)
では、
次回のスミレの記事で2.種の飛ばし方。について説明しましょう(≧▽≦)
にゃんぱち はゆです♪
さて、自然生態園で見られるスミレも今回で4種目。
しかも、今回紹介するのはスミレの中のスミレと言っても過言ではないスミレ・・・
すなわちスミレを紹介ですヽ(*゜▽゜)ノ
ってことで、
これまでのスミレはこちらから♪
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【アリアケスミレ】
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【シハイスミレ】
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【ヒメスミレ】
【スミレ】菫、須美礼
日本全土で分布が確認されているスミレ科の多年草。
人里などの草地から、低山地の草原にまで見られる。
*見分け方*
花びらは濃い紫色が見られる。
通常、側弁(花びら5枚の内、中央に対する2枚)は有毛。
中央のベシはカマキリ頭状をしている。
葉はヘラ状で、葉柄には翼と呼ばれるヒレがハッキリと見られる。
葉の裏は通常、緑色をしている。
距(花の後ろの突起)は短く、通常、紫色をする。
名前の由来には諸説あるのだが、一般的なものに
スミレの花を真横から見たとき、大工道具である"墨壺"のように見ることから、
"墨を入れるもの"として墨入れが転じて"スミレ"となる説である。
また、他の由来に幾重にも入る花びらの脈が墨を水の上に垂らした時に生じる
"墨流し"に見えることから、"墨を入れる"が転じてスミレとなった説や、
その筋が"入れ墨"に見えることからスミレになったっと言う説もある。
スミレ科
学名:Viola mandshurica
花期:春
一枚目の写真・・・正にスミレと言った色合ですね♪
やっぱりスミレは、このスミレ色が一番美しい(≧▽≦)
ハッキリと撮影する事が出来なかったのだけど・・・
この写真で側弁に毛が生えている事が見て取れます♪
距は丸いですね。
決して短いわけではありませんが、やはり特徴的です(`・ω・´)
葉にはハッキリとした翼が見られます
こうやって見てみると、
花が咲く前のアリアケスミレとスミレは見分けが付きそうにありません(`・ω・´)
また、このスミレを"元"と考えると、
アリアケスミレは非常にスミレらしいスミレと言うことが出来そうですね♪
さて、スミレといえば面白い話が3つあります。
1.閉鎖花。
2.種の飛ばし方。
3.アリとスミレの関係。
実は、この3つの面白い話が揃ったとき、
スミレが巧妙に自分の子孫を残そうとしている事が解かるのと同時に、
何故日本各地に50種類を超えるスミレがあるのかが解かるのです。
今回は閉鎖花を説明しましょう(≧▽≦)
スミレの仲間は春の早い時期に花を咲かせます。
他の植物が沢山咲く前に・・・、他の植物が大きくなって影を作る前に、
昆虫たちに花粉を運んでもらうのが目的だと言われています。
この昆虫たちに花粉を運んでもらって、
他の個体に受粉する事を他家受粉と言います。
多くの植物がこの方法を取っている訳ですが、
この他家受粉にはメリットとデメリットがあります。
他家受粉では広い範囲のDNAを残す事により、
生態系的に強い子孫を残すメリットがあり、
逆に、昆虫たちにその配達を依存しているため、
受粉が不確実であると言うデメリットがあります・・・。
さて、春の半ば頃になると、
、スミレの周りにも他の花の種類が沢山増えてきます。
背の高い植物も増えて、他の植物に負けてしまいます。
そうなってくると、昆虫は他の植物にも取られてしまいますので、
上手く花粉が運べなくなってきます・・・
また、他の背の高い植物が周りに居ると日陰になって上手く光合成も出来なくなり、
エネルギーを蓄えるのも難しくなってきます・・・
そこでスミレは"閉鎖花"と言う手法を使って子孫を残します。
閉鎖花とは蕾をつけるものの、花を咲かせません。
花を咲かせないという事は、美しい花びらを作る必要もありませんし、
昆虫のために蜜を作る必要もありませんから、低エネルギーで作る事が出来ます。
そして、何より花は咲かないので花粉は外に飛びません。
するとどうなるのか?
蕾の中で自分で精製した花粉を自分の雌しべに付けます。
これを自家受粉と言います。
つまり、他家の花粉を受粉して作る子孫ではなく、
自家の花粉を受粉して作る"クローン"の種でその場を乗り切るのです。
もちろん、自家受粉にもメリットとデメリットがあります。
自家受粉では確実に受粉を行なう事が出来るというメリットがあり、
逆に、DNAが狭い範囲で濃くなる為、
生態系的に弱い固体になってしまうデメリットがあります。
つまり、昆虫などが花粉を運んでもらえる時期は運んでもらって
他の植物同様に、他家受粉で広い範囲のDNAを残して行くのと同時に、
昆虫などが花粉を運んでくれ難くなる時期には閉鎖化を作り、
自家受粉で確実に自分のクローン種を作って次のチャンスを待つわけです。
自分の子孫を残すための"保険"を巧妙に使いながら、
今の時代まで生き延びてきたと言えるのです(`・ω・´)
では、
次回のスミレの記事で2.種の飛ばし方。について説明しましょう(≧▽≦)
by mikenekohanten
| 2007-04-02 22:17
| 植物・春・赤/紫/青色の花