シロが亡くなりました

6月9日 雨のち晴れ




今日、シロが亡くなりました。
享年9歳。
死因は不明ですが、元々心臓が悪かった事、
また、胃を悪くしていた痕跡があるので、それが原因だと思います。



私は今日一日を忘れないために、ここに記そうと思います。
思い入れのある子の死ですから、私の記憶にはずっと残っていると思います。
けれど、それでは私の想いが落ち着かないのです。
もしかしたら多くの人にシロという子の存在を知ってもらいたいのかも知れません。

















朝、6時
私はいつもどおり起床します。
私の横にはシロのお尻が見えます。

いつもどおりの朝の光景です。

シロは私にお尻を向けて寝ます。
私がむくむくと体を起こすと、シロもそれに気づいて体を起こします。
この時間帯は私よりもシロの方が早起きです。
シロは私の顔をじっと見てくるので、私はシロにおはようと言いながら頭を撫でます。
すると、シロは凄く枯れた、かすれた声で「にゃぁぉ」と鳴きました。
私がベッドから起き上がると、シロもベッドから降りて先に部屋を出ます。

私の部屋は2階にあり、
シロは私より先に、小さなお尻を振りながら1階へと降りていきます。
それに続いて私も1階へと降りていきます。
冷蔵庫を開けて飲み物を探すけど、見当たらず。
ふと目を下にやると、ミケとであいました。
シロは夜寝るときに私の部屋までやってくるのですが、
ミケは2階に上がってくる事は殆どありません。
理由は2つで、1つはミケは母親っ子であり、私よりも母が好きであること。
もう1つは、ちょっとぽっちゃり体系で階段を上がるのが苦しいこと。
私は勝手にこの2つが理由なんだろうな、と思っていました。

飲み物が無いため、仕方なく、私は朝食の準備をしてリビングへと向かいます。

私は普段大体6時に置き、
出勤時間になる8時までにゆっくりと体を目覚めさせます。
大抵、外を歩いてきたり、朝のお風呂に入ったりするのですが、
今日は特にそう言った事をせずに、
リビングでテレビニュースを見ながら朝食を食べることに。

朝ごはんのメニューは生卵と醤油とごはんとウィンナ。
所謂、卵ごはんです。
私は外で外食でもしない限り、朝ごはんは毎朝コレです。
私が朝食を準備している横で、
母親がシロとミケに朝ごはんのキャットフードをあげていました。

これも、いつもの光景。

リビングに朝食を運ぶとドアを閉めます。
実はリビングに猫が入る事は出来ません。
というのも、一番上の姉が第二子を産み、まだ幼いのですが、
稀に我が家につれて遊びに来るため、リビングだけは猫禁制になっているのです。
私は一人、朝食を食べながらテレビニュースをみていました。





さて、8時近くになると普段なら仕事に出る準備をします。
今日はお仕事はお休みで、別の用事があったため、そちらに出かける準備です。
服を着て、トイレ、洗面所で歯磨き。
しっかりと体が目覚めたところで家を出ます。

ミケに言ってきますといって玄関へ出て靴を履き、車に乗り込みます。
今思えば、今日はシロに行ってきますと言っていません。
もしかすると、私がリビングから出てこなかったので、
あきらめて2階に戻って寝てしまったのかも知れません。










いつもの出勤と同じ時間帯ですが、今日の目的は違います。
今日は国営讃岐まんのう公園で
プロジェクトWetエディケータ養成講座と言うものが行なわれ、
私はその一般参加者として登録していたのです。

小雨の中、車のワイパがゆっくりと左右します。
まんのう公園に近づくに従い、少し雨が強くなったようにも感じました。



プロジェクトWetとは水に関する教育プログラム。
詳しい内容はここでは省きます。
Webで調べてみてください。

私は公園の事務所で受付し、研修室へ。



プロジェクトWetは、開始時間に少し遅れが見られたものの、
問題なく、トントンとプログラムが進んでいきます。
面白いプログラムが数多くあり、非常に勉強になりながら、午前の部が終了。

昼食時間をはさみ、持ってきていたお弁当を食して午後の部に備えた頃、
父親から私の携帯電話に電話が掛かってきたのです。





時間は12時33分。

私は研修室に居たため、一度電話を保留にし外に出ました。
朝から降っていた雨はいつの間にか止んでいて、気持ち良く晴れ渡っています。

そして、駐車場に出て父親に電話を掛けなおします。
「もしもし? 私だけど?」
そして、電話に出た父親の第一声は「シロが死んだ」でした。

















電話は約1分程度で切られます。
父親からシロの状況を聞いていたのですが、殆ど覚えていません。

そして、私はプロジェクトWetを切りやめて家に帰ることを考えたのですが、
父親から「シロはもう亡くなっている。
おまえが帰って来るまでちゃんと見ているから、
仕事を全部片付けて帰ってきなさい」と言った内容を言われ、
私はプロジェクトWetの午後の部に出席したのです。




正直に言います。
プロジェクトWetの参加者の方々には申し訳ないのですが、
受講中、私の頭の中は真っ白で、何も頭に入ってきませんでした。
今思い返しても受講の内容が断片的にしか思い出せません。

こんな事を書けば、そんな状態で出席せずさっさと帰れば良かったんだと
言われる方もいらっしゃるかも知れません。
その通りだと思います。
ただ、私にはそんな事すら考える事ができませんでした。

プロジェクトWetの午後の部が終了した後、
私は自分の荷物を片付けると、一目散に家へと向かいました。
早く家に帰りたいと重いと共に、
今日ほど、安全運転に気をつけた日も無いように思えます。

















家の駐車場に車を止め、玄関へ。
玄関を開けて一番に感じたのは線香のにおい。
家の奥に向かうとキッチンで母親が夕食の準備をしていました。
後姿はいつもと変わりないはずなのに、
お帰りといった母親の目は赤くなって、
今までは困惑しかなかった私の心に胸を締め付ける何かが込み上げました。

キッチンの隣には土台となる大きなダンボール。
その上にミカン箱大のダンボール。
ダンボールの前には燃え尽きた線香の入った線香立て。
少量の水とキャットフードと1個のシュークリーム。
そしてキクなどの仏花。

父親が簡易だけど、シロのための仏間を作ってくれていたのでした
母親がシロの大好きだったシュークリームを買ってきてくれていたのでした。

ダンボールの蓋は閉まっていましたが、シロがそこに居ることは解かりました。






ゆっくりとダンボールを開くと、
そこにはシロの姿が見えました。
そこにはキレイな毛布がひかれていましたが、
シロの遺体は直視し難い光景でした。

目は見開き、
口や両腕、首に血の跡が残っていたのです。

私がそれを見ていると、母が私の近くまで寄ってきて、
私に発見したときの状況を語ってくれました。

















私が家を出た後、10時ごろに、
父親と母親と姉と、姉の娘息子で
朝食の、所謂モーニングセットを食べに出たそうです。
そして、帰りに数箇所お店によって買い物を済ませ、
家に着いたのが12時ごろだったと言います。



今日は家の部屋々々を一斉に掃除する日だったらしく、
母親は一階の掃除、父親は姉の娘息子を連れて
2階の私の部屋ではない、もう1部屋の方へと向かったそうです。

母親は買い物したものをキッチンに置き、
自分のカバンなどを自分の部屋に置きに戻ったそうです。
そのとき、キッチンの隣にシロさんが寝ているのを発見したと言います。
母親は自分のカバンを自分の部屋に置いていたときに、
父親が2階から呼ぶ声が聞こえたそうです。



父親が姉の娘息子を2階の部屋につれて
階段を上がっている途中で、脱糞を見つけたそうです。
シロもミケも玄関の猫用トイレ以外でフンをする事はまずないのですが、
階段にフンをしていたのを見つけ、2階から母親を呼んだのでした。

そして、姉の娘息子を2階の部屋に入れた後、
ふと私の部屋を覗いてみて、
部屋中に嘔吐が撒き散らされているのを見つけたようです。

母親が階段の脱糞と私の部屋の嘔吐をきれいに片付けている間、
父親は1階に降りてきました。
そのとき、キッチンの隣の部屋で眠っているシロを見つけたのです。

















そのときには既に息絶えていたそうです。



キッチンの部屋は薄暗く、
恐らく母親が眠っているシロを確認したときには息がなかったのでしょう。

部屋の電気をつけると、
シロが亡くなっているのを確認した部屋には
アチコチに吐血の後が見つかったそうです。
私が今こうしてPCの電源をつけている部屋ですが、
PCを置いている机の上、
私が普段PCをしているときに、シロが横に座っている椅子の上、
そしてシロが息絶えていた床。
更に失禁した跡も見つかったそうです。

父親はすぐに母親を呼び、部屋を片付けさせて、
父親は私に電話した後、ダンボールなどを準備し、
シロを暖かい毛布の上に寝かせてくれたのだといいます。

母親は血がこびり付いたシロの体を布でふき取ってくれたのですが、
そのときはまだ体温があったと言って居ました。

















部屋の乱れ方を見ると非常に辛いです。
そして、私が認識した最後の姿は
朝起きたときのお尻、枯れた鳴き声
いつもどおりの朝でした。

母親の話を聞き、シロの体を撫で、既に硬くなっている事を確認しました。
不思議ですよね。
見えているだけなら、まだ息をしているように見えるんです。
触って、硬くなっているのを見て初めて死んでいると実感しました。
いや、死んでいると実感しながらも、やはり触れていなければ、
今にもむくっと起き上がりそうに見えます。





私がまずしたことは動物病院への電話でした。
猫の予防接種などをいつもお願いしていた病院です。

最後の状態の詳細をお話して、
何か感染症などの可能性がないかを問いました。

私の家にはもう一匹ミケと言う猫が居ますし、
まだ0歳の姉の息子なども、姉が連れてきますから、
まず被害が出ない事を確認したのです。

そして次に電話したのは動物専門のお葬式をあげてくれる会社です。
翌日の私の日程は既に決まってあり、
良い時間に火葬してくれるのかを問い合わせました。

そしてそれが済んだ跡、1時間ほど
シロの隣で体を撫で、タオルで体を拭いてあげました。
見開いた目は締めようとしても無理でした。



そして私は今、PCでキーボードを叩いています。
私の背中にはシロが横たわっています。

















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携帯電話で撮影

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携帯電話で撮影

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私が撮影した最後の写真がこちらです。
可愛く撮れていますよね?
















明日、7時に火葬してあげます。
だから、今日はこれからお風呂に入って、
その後、明日の朝までシロの隣でずっと居てあげようと思います。
by mikenekohanten | 2007-06-09 19:49 | お知らせ