ミケ

6月11日 はれ





6月10日の午後。
私が家に帰って来ると、リビングやキッチンがキレイに片付いていました。

母親は9日に掃除をする予定だったみたいだけど、
バタバタしてしまって、10日に掃除をしたみたいです。
ミケが片付いた部屋の隅っこでちょこんと座っていました。





そのちょこんと座るミケに違和感を感じ、私はミケを見ていました。
この2日間、シロにばかり気をとられていたが、
改めてミケを見てみて、ミケの行動がいつもと違う事に気づきました。

















シロもミケもずっと家の中で飼われて居ます。
だから、外に対する思いが強いのでしょうね。
スキを見つけたら逃げ出そうとします。

大体活発に動くのがシロで、のんびりと動くのがミケ。
なので、家から脱走しちゃっても、ミケは簡単に捕まっちゃうんですね。
逆に中々捕まらないのがシロ。
懐いていた私にすら捕まりません。
これでも、小さい頃は、窓から私が呼ぶだけで、戻ってきていたのですが、
それで戻ってきたのは最初の1~2年まで。

実はこれには原因があります。
だって、外から帰ってきたら必ず猫シャンプさせられるんです。
これがシロもミケも大嫌いなのです。
外に逃げ出した後捕まると猫シャンプされる、と覚えてしまったのですね。
まぁ、最終的にはお腹を空かせて帰ってきちゃうんですが。



さて、ミケさんは簡単に捕まるので、比較的早い時間帯に捕まえて、
お風呂場に入れて、猫シャンプ。
風邪を引かないようにタオルでしっかり拭いて、毛を乾かして。
その後、毛が飛ぶのでやさしくブラッシング。

ひと段落して次はシロの番ですが、
シロはお腹が空くまでなっかなか捕まらない訳です。





すると、落ち着かないのがミケなんです。
シロの姿が見られくってあっちでウロウロ、こっちでウロウロ。
外からシロの鳴き声が聞こえようものなら、すぐにそっちに飛んでいくんですね。

ようやく、捕まえたシロをミケ同様に猫シャンプしてあげるんですが、
お風呂場で悲鳴を上げるシロを心配して、お風呂場近くまで様子を見に来るんです。
シロをキレイに洗って離してあげると、
シロさんはお腹が空いているものだから御飯の皿に一目散。

ミケはそこに近づいて
シロの体の臭いを嗅いで「ウゥ―――」と唸るんです。
普段はシロの臭いがあって猫シャンプの後は違う臭いがするかな? 
とも思うのですが、やっぱり個人的には、
いつまでも帰ってこないで心配させて、なんて風に怒っているように見えるんですね。

















そんなミケさんが、全然シロを心配していないようなんです。
朝、シロと最後のお別れをした後、まだ1日も経っていないのに、
ミケはシロを探す素振りすら見せないなんて。

やっぱり、ミケさんもちゃんと解かってたのかな、と思ってまた胸が痛くなります。
そして、私よりもその強い心を持っていることに気づかされます。

いつものミケと違う。
そんな風に感じたのですが、それはその後も続きました。

















私が夜、お風呂に入り、暖まって、お風呂から出たとき
いつもなら、シロがそこに待っているのですが、待っていたのはミケでした。

ミケが私がお風呂から出てくるのを待っているなんて、
今までに1度たりともなかったことなのに。

お風呂から上がって、冷蔵庫から飲み物を取り出し一息ついて、
携帯電話とシロの写真を持って二階に上がるのですが、
このときミケがシロと同じように私の後を付いてきていたのです。

2階の自分の部屋に上がろうと、
階段を上がり始めて半ばまで来たときに、
ミケが付いてきていない事に気づきました。

階段の上り口を見ると、ミケがじっと私を見ています。

なんだか、まさかなぁなんて思いながら、
「ミケさん、おいで」と言っても来る素振りを見せず、ずっとこちらを見ているだけ。
そこで、私はジーとミケの顔を見ながら、ゆっくりと上がり、
私は部屋に入ると、ミケの顔を見ながらゆっくりと扉を閉めました。

すると、どたどたどたと、ミケが階段を上がってくる音が聞こえました。
私は待っていたとばかりに扉を開けます。

ミケを私の部屋に招き入れると、扉は猫1匹が通れる隙間を開けておきます。
シロが私の部屋を出入りしているものでしたから、もうクセにもなっています。
ミケが私の部屋に来なかったら、この扉もちゃんと閉める事になっていたのかな。

















私の部屋にはシロの遺骨。
私はシロの写真を横に置きます。
部屋の東から西に遺骨を置くのはあまり良くないのですが、
私の部屋に置き場が無かったために、現在はそのように。
今度の仕事がお休みの日に部屋の模様替えをかねてちゃんと西向きにしないとね。

ベッドに座ると、ミケもベッドに乗ってきました。
あんなに2階に上がるのを嫌がって、
昔に私が無理やり抱っこして連れて上がっても、
1分しないうちに部屋から逃げ出して1階に行く子だったのが、
今日は私の横に居るんです。

私はクシでミケの体を梳いてあげます。
凄く気持ちよさそうにしていていました。
10分ほど、毛梳きをして、ようやく、シロとミケにお休みを言ってベッドに横になると、
ミケはゆっくりと私の顔の横に座り込みました。

シロの特等席だった場所にです。





凄い違和感を感じました。
シロはチョコンと私に遠慮がちに座るのですが、
ミケはどかっと座ったかと思うと体を横に倒して長くなったり・・・
でも、まるでシロが居るように見えたりもしました。



私はこの時、ふと思ったのです。
ミケは私の事を思ってここに来てくれているのかな?
それとも、ミケも本当は寂しくって、1階で一人で寝るのがイヤなのかな?
シロが居なくなって、ミケにも変化が見られ始めたようです。
そんな事を考えながら私は電気を消して眠りに付いたのです。

昨日、まともに寝ていなかった所為か、
今日はまぶたを瞑ると、すっと眠りについていました。

















6月11日 午前6時。
私は携帯電話のアラームで目を覚ましました。

横を見ると、ミケのお尻が見えます。
結局、そこで寝て1階には下りなかったようです。
それどころか、シロと同じようにお尻をこちらに向けています。
シロと違うのは白が痩せていて小さなお尻なのに対し、
ミケはぽちゃっと牡丹餅のような形状をしています。

お前たちは姉妹そろって私の顔がキライか、
私の口臭はそんなに臭いのか、

なんて事を思った瞬間に、こむら返りを起こし、激痛と共の目覚めでした。
ベッドでもがく私を見てミケは慌ててベッドから降りて避難。
私はしばらく激痛にもがいた後、落ち着いたところで、ベッドから降りました。





私はシロとミケに「おはよう」と挨拶すると、1階へと降ります。
ミケが先導し階段をドタドタと下りて、
私はミケの後を付いてシロと一緒に降りて行きます。

朝起きたら、いつもどおりの朝ごはん。
生卵と醤油と御飯とウィンナの準備。
そこに、母親がおきてきて、ミケさんに御飯を上げます。

いつもと変わらない朝のような、胸を締め付ける思いもあります。
月曜日、新しい週の始まりです。
今日はお仕事の日です。

私は朝ごはんを食べた後、
8時ぐらいまで時間をかけて体を起こすと、
着替えて、仕事の仕度を整え、
シロとミケに「行ってきます」と声を掛けて、仕事に出ました。
by mikenekohanten | 2007-06-11 15:17 | お知らせ