【ニホンアカガエル】

9月13日 はれ


にゃんぱち はゆです♪



自然生態園の園路を歩いていると、ぺこーんっと落ち葉の中から跳ねる影。
最早、当ブログでもおなじみとなりました、アカガエルさんです♪

















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【ニホンアカガエル】日本赤蛙
 本州から九州にまで生息が確認されているアカガエルの仲間。
 平野部から低山部溜池や放棄田などに生息する。
 体は褐色から赤褐色をする。
 沖縄以南を除く日本でも早い、1月から3月の頃に産卵する。
 産卵後、春眠を取り、初夏の頃に活動を開始する。
 冬の頃、陸地の落ち葉の影などに隠れ冬眠を取る。

 似た種にヤマアカガエルと言う種がある。
 ニホンアカガエルは平野部から低山地を好み、
 口の下から腹にかけて斑模様は見られないか、見られても小さく薄く、
 背部の2本の条は直線になる。
 幼生の時の背部には一対の黒点が見られる。
 比べて、ヤマアカガエルは低山地から高地を好み、
 口の下から腹にかけて黒く大きな斑紋様がハッキリと確認出来て、
 背部の2本の条は屈折か、途切れる。
 また、幼生の時の背部には一対の黒点は見られない。
  
 名前の由来はその生態から。
 体の色が赤褐色になることからアカガエルと呼ばれ、
 本種はその仲間のうち日本の各所で見られる事から、
 ニホンアカガエルと呼ばれる。

 アカガエル科
 学名:Rana (Rana) japonica
 活期:春~秋
 産期:冬~春



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生態系を語る上で「カエルの住む環境」と言う話が語られる事が多くあります。
これはカエルの個体数が数多く生息していると、
生態系的に恵まれた土地であると言う事のようです。



カエルが沢山居るという事は
カエルが卵塊を生むための環境が整っていると言えます。
固体によっても差がありますが、
水がある程度キレイでなければなりませんから、
カエルが多く生息するためには、キレイな水も必要となります。

カエルはおたまじゃくしの頃は水中、成体になれば陸で生活しますから、
水の中、陸地で数多くの「食べ物」が無ければ生息できません。
となると、当然、食料となる昆虫が沢山居る場所になります。

また、カエルが増えると言う事は、そのカエルを食する生き物も増えます。
すぐに想像するのがヘビなどでしょうが、哺乳類もカエルなどを食べますよね。



つまり、水質や土地の環境。
食べる昆虫や食べられる生き物の中間の位置にあり、
互いの生態系の環境を観察する上での一つのデータとなるわけですね♪










自然生態園では1月~3月にかけてアカガエルの卵塊が数多く観察できます。
この時、自然生態園のボランティアさんの手によって、
定期的に卵塊の数を数える事を行います。

単純計算すれば、「卵塊の数=メスの総数」になりますから、個体数の把握になりますし、
「卵塊の粒の数×卵塊の数 - 卵塊の数 = 」で、
成体になるまでにどれほど死滅するのかも見て取る事が出来ます。
卵塊が産卵されるペース等からも、環境の変化を見て取る事が出来ます。
卵塊の状態などから、その年のカエルの状態なども当たりをつける事も。

お友達のさっさんなど、カエルの卵塊調査に非常に協力して頂き、
毎年貴重なデータを取る事が出来ています♪





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ハガキサイズの用紙に印刷して、ファイルに閉じて、フィールド図鑑に活用しよう♪
*商用の利用は禁止です
by mikenekohanten | 2007-09-13 03:01 | 昆虫・生き物他