【タムラソウ】

9月14日 はれ


にゃんぱち はゆです♪





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ってことで、この子はいったい誰でしょう・・・
ヒントは「トゲの無い子」

















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【タムラソウ】田村草
 本州から九州にまで分布が確認されているキク科の多年草。
 日当たりの良い、やや湿り気のある土地(湿地を含む)を好む。
 大型になる植物で場合によっては150cm程度にまで伸びる。
 通常、長く伸びた先にやや大きい赤紫のアザミに似た花を付ける。
 総包に粘り気は無く、反り返ることも無い。
 葉は複葉になり、荒い鋸歯が見られる。

 似た種にアザミの仲間があるが、
 通常アザミの茎や葉にはトゲが有るのに対し、
 本種には茎や葉に目立ったトゲが無い点で識別する事が出来る。
 また、キセルアザミにはトゲが極端に少ないが、
 キセルアザミは花の時期に首が下を向くのに対し、
 本種は花の時期に首を上に向けて咲く点で識別する事が出来る。
  *属も本種はタムラソウ属でアザミとは異なる属(アザミはアザミ属)。


 名前の由来には諸説有り、詳細は不明とされることが多い。
 田村と言う名前から来ている、田村と言う村から来ている、
 人里に咲く花と言う意味で田村を付けたと言った説から、
 玉紫草が訛ったものだ、多紫草が訛ったものだと言う説もある。

 キク科
 学名:Serratula coronata subsp. insularis
 活期:夏~秋



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トゲの無いアザミと聞いて、
私がパッと思いつくのは「キセルアザミ」です♪
キセルアザミは別名真薊(マアザミ)と呼ばれ、
トゲが殆ど無くて痛くない「真のアザミ」と言われていて、
トゲが少ない事から、若い芽を食用にしていたと言う話がありますが・・・

これだけ、アザミに似ていて、まったくのトゲの無い子が居るとなると、
むしろ、キセルアザミよりもタムラソウの方がマアザミの名前がふさわしく感じます。

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大型になる子で上の説明では150cmほどになると有りましたが、
この子の茎の長さは、まさにそれぐらいありました。
ただし、まっすぐ立っているのではなく、斜上していたのですが・・・
頭が重たかったのかな?

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この湿地では私が知る限り、
少なくとも3年間以上、タムラソウの確認が出来ませんでした。
この湿地を知るお友達のアリさんは過去にこちらで
開花しているのを確認した事が有ると聞いていたので、
ここに有るのは確信していたのです。

そこで、毎年、夏にこの湿地に生えるススキやササなどの背の高くなる植物だけど
草刈鎌で1本づつ丁寧に取り除いて行きました。
それが功を奏してか3年目にようやく開花しましたようなのです。

















ええ、そうです。
タムラソウを発見した私は、
誰も居ないこの湿地で一人小躍りをしていました ヽ(≧▽≦)ノ

















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ハガキサイズの用紙に印刷して、ファイルに閉じて、フィールド図鑑に活用しよう♪
*商用の利用は禁止です。
by mikenekohanten | 2008-09-24 21:07