【アリさんの花便り・第14号】・1月28日

自然生態園も、少しずつ春の気配を感じるようになってきましたが、
暖かくなるにはまだ少し先のようです。

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27日の南の台地では紅梅の花も咲き出し、タンポポの花をみることが出来ました。






【冬芽と葉痕】

冬になる前に葉を落とした樹木、葉の落ちた「あと」はどのようになっているのかな。
葉の落ちたあとは「葉痕」といい、木の種類によって形が違います。
いろいろな形の中には思わず笑ってしまうようなものも有ります。

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春のために準備しているものに、冬芽があります。
冬芽と云っても既に夏頃から準備を始めています。
葉痕と冬芽の組み合わせも、ひと味違った感察の対象になります。

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写真のもの、貴方には何に見えますか。
2月のガイドウォークに参加して頂くと、出会うことが出来ると思います。 







管理人・はゆです♪

ニセアカシヤの"顔"。
はじめに見たときはトゲが宇宙人を連想させましたが、
中央の"顔"の部分だけを見ていると、おさるたんに見えてきますね(*´▽`*)
個人的にはニセアカシヤの4枚目の写真が・・・田中邦衛さんに見えます( ̄△ ̄;)ゞ

こうやって見ると、全部違う顔をしているんですね(*゜―゜)
【アリさんの花便り・第13号】・8月28日


ヤナギスブタ(トチカガミ科)

ヤナギスブタ面白い名前ですね。
スブタは中華料理ではなく、
名古屋地方の方言で乱れた女性の頭髪を、
「スブタガミ」という所から、葉が水の中で乱れたように見えるので付けた名前です。
スブタの仲間で葉や枝がヤナギのように見えるからヤナギスブタです。

田んぼやため池などに見られる水草で、
今年の生態園では、南の谷の田んぼで
稲の間に沢山生育しているのを見ることが出来ます。

















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1,イネの間を埋めるヤナギスブタ

 お百姓さんにとってはイネの生育を妨げる田んぼの雑草ですが、
 自然生態園では稲より大事にされています。

















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2,ヤナギスブタとトノサマガエル

 今讃岐でこんな場面に出会える場所は少なくなっています。
 自然生態園ではこんなさりげないコラボレーションに出会える事はよくあります。
 皆で大事にして行きたいものです。

















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3,ヤナギスブタ

 水の中に群生するヤナギスブタ、乱れ髪に見えなくもないかな。

















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4,水の流れにそよぐヤナギスブタ

 茎も葉も軟らかいヤナギスブタですが、
 水の流れる所でもちゃんと花を咲かせてくれます。

















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5,ヤナギスブタの花

 ヤナギスブタの花の写真です。
 接写で取っているので大きく見えますが、実物の大きさは?
 生態園で実物に合ってみてください。
【アリさんの花便り・第12号】・7月31日


貴方はエヘン虫?派、モヤットボール?派

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花茎の上の方で咲いている、白くて丸い物は雄花、下側の薄緑色の物が雌花です。
いがいがしたものは雌花が実になった姿です。この実の形が名前の元になっています。


写真を見て、貴方なら何と名付けますか。
時々アリさんのやるガイドウォーク、
図鑑に載っている名前ではなく、参加者達に名前を考えてもらう事をしています。

その中でもこの植物は、以前参加されたファミリーのお母さんは
「エヘン虫」とつけてくれた、私もお気に入りの物です。

先日夏休みに入って最初の日曜日、
7月のガイドのテーマは「夏の虫たち」ということになっていますが、
なにせ植物中心に進めることの多いアリさんのこと、
テーマの虫たちとも遊びましたが、
ファミリーで参加してくれた人に同じ質問をしてみました。

子供さんの付けてくれた名は、「モヤットボール」。
最近ではこちらの方が一般向けかもしれません。
(ありさんもこの番組はよく見ています。)

















図鑑に載っている名前は、実の形から「ミクリ」と名付けられています。
ミクリの仲間は何種類かあり、讃岐では
ミクリ、ナガエミクリ、ヒメミクリ、ヤマトミクリの4種類が記録されています。
その中で自然生態園にはナガエミクリ、ヒメミクリの2種類が生育しています。
同定は花序の出方と、種子の形で見分けます。
ナガエミクリは紡錘形、ヒメミクリは倒卵形をしています。

種子の写真
ナガエミクリの種子(ファイルサイズ56.9KB)
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ヒメミクリの種子(ファイルサイズ66.4KB)
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【アリさんの花便り・第11号】・7月22日



イヌノハナヒゲ(カヤツリグサ科)

イヌノハナヒゲ、面白い名前ですね。
漢字で書くと「犬の鼻ひげ」。
仲間にはオオイヌノハナヒゲ、コイヌノハナヒゲ、トラノハナヒゲ等というのもあります。
オオイヌは東日本に多く、イヌは西日本に多く見られます。
自然生態園にあるのはイヌノハナヒゲです。
貴方にも犬の鼻ひげに見えますでしょうか。





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【イヌノハナヒゲの花】
カヤツリグサの仲間は目立たない花を咲かせることが多く、
白い糸のように見えるものは雄しべや雌しべです、これで花盛りなのです。





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【イヌノハナヒゲの小穂】
花の咲いた後、8月頃の姿です。





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【イヌノハナヒゲの痩果と鱗片】
とんがり帽子をかぶったような黒っぽいものが痩果と云われる種子です。
雌しべの柱頭基部が残り、とんがり帽子の様な形をしています。
種子の周りに伸びている糸のようなものは刺針状花被片といい、
この長さや形などで、
子犬か、犬か、大犬か、虎かを見分ける時のポイントにもなります。
上に写っているものは鱗片といい、種子を包んでいたものです。
写真は簡易型の実体顕微鏡を使い、
接眼レンズにデジカメのレンズをひっつけて写しました。
下に見えるのはスケールの目盛りで一目盛り1mmです。
大きさが分かるかと思います。
【アリさんの花便り・第10号】・7月10日


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アギナシ(オモダカ科)です。
「アギナシ」ちょっと変わった名前ですね。
この写っている葉は矢尻型をしています。
しかし水の中から出ている葉の写真では細長い形(針形)をしています。

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葉っぱの矢尻型の下に張り出している部分を「顎」と見て、
アゴの別の言い方「アギ」の無い形の時があるので、
アギが無いから変化し、アギナシと呼ばれるようになりました。

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アギナシは、科の名前となっているオモダカに似ていますが、
オモダカは平野部の水田の周囲に生えますが、
アギナシは山間地の水田や湿地などに生えます。

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最近ではあまり見られないかもしれませんが、
お正月のおせち料理に入っている「クワイ」もオモダカの仲間です。
【アリさんの花便り・第9号】・6月26日



チゴザサ(イネ科チゴザサ属)

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漢字では、稚児笹という字で書かれているように、
小形で葉の形が笹に似ているところから名付られています。

花びらの有るものが花というイメージがあると思いますが、
チゴザサはイネの仲間で、雌しべや雄しべが有れば花ということになります。

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写真は、花序と、拡大した花です。
2㎜程の小さな玉(小穂といいます)の先に、
フリルのような雌しべと濃紫色の雄しべの葯が伸びています。

北の谷の湿地に群生しているところは小さいものとはいえ紫色がよく目につきます。
体をこごめなければいけませんが目を向けてみてください。
思ったより綺麗なものだと思います。
【アリさんの花便り・第8号】・6月13日



ジュンサイ、食べたことがありますか?
ため池多い讃岐でもなかなか見ることが出来なくなった水草の仲間です。


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古事記には長い茎を縄と見て、
沼にある縄から沼縄「ヌナワ」と呼ばれ古くから知られています。
ゼリー状の分泌物に覆われた若芽を、
吸い物や酢の物などにし食感を楽しみますが、
なじみが薄くなっているかも知れません。


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逆様池では水面を覆い尽くし、
他の水草の生育を脅かす存在で毎年間引かれています。
写真は水面を覆った楕円形の葉の間から、
水面上に花柄を伸ばしエンジ色の花を咲かせているところです。


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【アリさんの花便り・第7号】・5月7日
 ゆうれいが出るかな?


















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 ギンリョウソウ(イチヤクソウ科ギンリョウソウ属)
 
















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 別名「ゆうれいたけ」とも言われるギンリョウソウは、
 葉緑素を持たず根に付く菌類の作る菌糸を栄養にする腐生植物の仲間です。
 必要の無くなった葉は、鱗片葉という鱗のような退化した葉になっています。

















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 さて今年も現れてくれるでしょうか?
【アリさんの花便り・第6号】4月14日
オンツツジ


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4月14日(土)午前中は雨でしたが、
午後になり一時青空も覗き20時頃にはまた強い雨という変な天気でした。
今年のコバノミツバツツジはやや盛りを過ぎオンツツジが咲き出しました。

昨年はコバとオンが一緒に咲いていましたが、
今年の花の季節は順調に進んでいるようです。





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写真にしたオンツツジは、ここ3年程の記録で毎年写している園内でも早く咲く木です。
新緑の緑の間を赤く彩ってくれています。





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自然生態園の中でも、南の谷の2号線沿いと、
北の谷と東の谷を結ぶ9号線沿いに多く生育しています。
【アリさんの花便り・第5号】4月12日
コバノミツバツツジ(ツツジ科)

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 3月下旬生態園にあるツツジの中で、
 一番に初めに咲き出すのがコバノミツバツツジです。
 生態園がさまざまな色に彩られる季節の到来を告げる花とも言えます。

 コバノミツバツツジは、ミツバツツジの仲間の中で、
 西日本から九州にかけ生育するツツジです。
 四国にはコバの他、トサ、アワ、ダイセンと、
 地域名の付くミツバツツジの仲間を見ることが出来ます。




 ・・・どこが違うの?

 同定には花を分解し、花柱に毛の有る無し等で見分ける事になります。

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 自然生態園では、南の谷2号線沿いと、
 南の台地から湿地の谷に降りる10号線沿いで見ることが出来ます。







シハイスミレ(スミレ科)

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 春の花と聞くと、スミレと答える方がいるかと思います。
 生態園で見ることが出来るスミレは6種類。
 赤紫色が目立つシハイスミレは生態園のあちらこちらで見ることが出来ます。
 中でも湿地の谷から逆様池東側の林の中を行く8号線では、
 園路の階段にまで飛び出し花が咲いています。
 足元に注意し踏まないように気をつけていただけると幸いです。

 スミレの仲間は、すみれ色といわれる紫色の花を咲かせる、ズバリ「スミレ」の他は、
 ◯◯◯スミレとつくものがほとんどです。



 ・・・シハイてどんな意味?

 花が咲いていたらインタープリターの方達に聞いてみて下さい。