【浚渫作業】その3

2月2日・晴れ


にゃんぱち はゆです♪

一昨日の【浚渫作業】その1
昨日の【浚渫作業】その2に続いて、
本日は【浚渫作業】その3です♪




先日の【浚渫作業】その2で逆様池から回収した泥。
これがどこへ持っていかれたのか・・・

・・・それは・・・





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逆様池がある自然生態園と同じ敷地内の南の台地。
逆様池で集められた泥はこの南の台地谷間に流されたのです。

何故、こんなところに泥を流したのかと言うと・・・
実はこの谷間、【セイタカアワダチソウ】の群生地。
【セイタカアワダチソウ】はいわゆる雑草と扱われています。
生命力が強く、いたるところに生え、
さらには独自で"毒?"を生産して他の植物が生えないようなイタズラも。
これを"他感作用"と言うそうです。
そのため、一度群生すると数年間はそこ地に多く茂ります。
(数年たつと、自らの毒? の影響で自らの数を減らしていくらしいんだけど・・・)


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(去年の夏の写真)

やっぱり外来植物であるということ、生命力と繁殖力が強いということ、
他の生物を寄せ付けなくする毒? をだすということ。
色々な要因があって、自然生態園では害草扱いになっています。

私的には【セイタカアワダチソウ】の群生地は黄色が鮮やかで圧巻で、
大好きだったりもするんですけどね(*゜―゜)





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そこでこの谷間に、逆様池で集めてきた泥を撒いたのです。
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粘土質を多く含む逆様池の泥で、
この【セイタカアワダチソウ】の抑制効果になれば・・・(・`ω´・)





そうそう。
今回のこの作業は4日間と言う短い期間で
バキューム車を導入し、
業者の方や職員の方、ボランティアさんや専門の先生などの
多くの方の力で行なわれましたが・・・

実は古い昔の"里山"でも、
この浚渫に似た"掻い掘り"と言う作業を行なっていました。

"掻い掘り"とは池の水を抜き魚をとったり、
その底に溜まった砂や泥を掻き出したりする作業の事。

自然生態園が出きる前、
この逆様池の周りで里山の生活を行なっていた人々も同じように泥を掻き集め、
その泥を、田んぼの中に撒いていたそうです。

農業用水、生活用水として機能していた大切な溜池のメンテナンスをすると同時に、
魚を取ることで冬場の貴重な食料を得る。
さらに、池の中に溜まった泥は辺りの落ち葉や池の水草が枯れてたまった物、
言わば天然の腐葉土(泥)な訳で、不毛な土地の貴重な栄養でもありました。

昔の人は、本当に"捨てるところが全く無い生活"営んでいたのですね・・・。

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今回の浚渫作業。
たくさんの人間を配備し、
さらにバキューム車まで準備されての、この重労働を考えると・・・

当時、里山で生活されていた人々の並なら無い生命力を感じずには要られません。
昔の人々から学ぶ事・・・まだまだたくさんありそうです(´・ω・`)
by mikenekohanten | 2006-02-02 04:00 | 自然生態園風景