【伐採作業】

2月22日・晴れ


にゃんぱち はゆです♪

2月22日、この日
自然生態園では大規模な伐採作業が行なわれました。





昔の里山では里山の雑木林の木を伐採し、
その木で物を作ったり、薪したりなどし、少ない資源を有効に利用していたそうです。

自然生態園の中の雑木林の中にも、
もやわけされていた形跡の見られる木も、いくつも残っています。

きっと昔の人は、何でもかんでも伐採するのではなく、
生活するために必要な木を最小限、伐採していたのでしょうね。
それが、結果的には里山の"遷移"をある一定の状態で保つ事になり、
やがて人間と自然が共存していた「里山の自然」が完成されたのです。


 遷移:うつりかわること。
    ある場所の植物群落が長年月の間に次第に別の群落に変わってゆくこと。
    裸地に一つの群落が成立するとその場所の環境条件を変化させ、
    それに適合した別の植物群が生育するようになるために起きる。

    三省堂より引用



しかし、今の自然生態園では実際に里山として人が生活していないので
"生活するために伐採を行なっていた「里山」"は存在しません。
そのため、遷移の移り変わりを一定に保つための伐採作業が行なわれたのです。
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ちなみに、この風景見覚えありますよね?
数日前に行なわれた【落ち葉掻きをしよう!】で落ち葉を集めたところです(*゜―゜)
アレだけ集めたのに・・・たった数日でこの落ち葉・・・( ̄▽ ̄;)ヾ





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そして、容赦なく切断されていくアカマツやコナラ(´・ω・`)
細いのや太いのや、太さはまちまちですが、
どれも20年~30年程度経過した木ばかり。

自然生態園の遷移を一定に保つためと解っていても、
なんだか、切り倒されていく木を見ていると少し寂しい気がします・・・。





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なんだか、さっぱりしすぎですよね( ̄▽ ̄;)
凄く太くて切っちゃうのが勿体無いコナラの木もありました。
一本ぐらいなら切らずに残して"ヤマオヤジ"にしちゃっても良かったのにねぇ
なんて声もボランティアさんの中から聞こえてきました。

ちなみにここで言う"ヤマオヤジ"と言うのは
その土地のお父さんになりそうな、太く大きくどっしりしている木のこと。

ヤマオヤジという言葉には、その他にも
クヌギを伐採して新芽を育てということを繰り返し、株が太くなった物を限って言ったり、
クマさんやカモシカさんをやまおやじと言ったりする事もあるみたいです(*゜―゜)

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そしてコレ。
伐採されたばかりの切り株に、"ある事"をボランティアさんが見つけたもの。
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30年ほどの大きなコナラの木。
中央は腐り始め、空洞になってきていました・・・。
そしてその空洞の中に・・・「どんぐり」が・・・。
どうやって中に入ったのかも不思議です。

まるで、お母さんコナラが我子を大切に守っているようにも見えますね・・・(´・ω・`)




県内外問わず多くの場所で
自然生態園のように里山の環境を守るための伐採が行なわれているそうですが、
通常、全体的な数を減らす方法で、まばらに透かしていくそうですが、
今回、自然生態園ではまとまった箇所を重点的に伐採していきました。
これは試験的な試みでもあります。

自然生態園がこれからどのように変わっていくのか、
長い目で見ていく必要がありそうです(・`ω´・)
by mikenekohanten | 2006-02-22 02:00 | 自然生態園風景