【テンサン三兄弟】その1

2月25日 くもり


にゃんぱち はゆです♪





今回は俗にテンサンと呼ばれる、テンサン三兄弟をご紹介♪



テンサンとは漢字で「天蚕」と書きます。

通常、テンサンといえばヤママユと呼ばれる蛾の繭を指すのですが、
絹の元となるのが飼育された蚕ならば、
「天蚕」は言わば、天然(山)の蚕と言うことになります。

と言うことで、
山で発見できる、テンサンの仲間の繭を3種、
今回ご紹介しようと思っていたのです(≧▽≦)





第一弾は・・・こちらっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!  (ノ ゜▽゜)ノ""
















【テンサン三兄弟】その1_a0059328_1143745.jpg



 【ウスタビガ】薄手火蛾
  日本全土に生息が確認されているヤママユの仲間。
  明るい林を好む。
  幼虫はナラの仲間を食性とする。

  ウスタビガの羽化は遅く、秋の頃に迎える。
  メスが羽化すると直ぐにオスが交尾し、
  多くの場合、メスはそのまま自分が羽化したマユに産卵する。
  成虫になったウスタビガはモノを食べることなく、
  冬を越せずにそのまま死滅する。

  名前の由来はその行動から。
  明かりに集まる習性のある蛾と言うことから、「火蛾」と呼ばれ、
  中でも羽根の一部が透けて透明に見えることから
  薄い羽根(薄手)の火蛾と言う意味でウスタビガと呼ばれる。

  ヤママユガ科
  学名:Rhodinia fugax fugax
  活期:秋~冬



【テンサン三兄弟】その1_a0059328_1283398.jpg

















ウスタビガのマユは通称、ヤマカマスと呼ばれます。
カマスとは、ワラムシロを二つに折って、側面を閉じて作った袋のこと。
上部の口がパカッと開くことから、
カマスという魚の口に見立てていると言われていますが・・・

このウスタビガのマユはまさに、そのカマスのような形状をしています(☆▽☆)

上部に穴が開いているんですね。
閉じた2箇所をを親指と人差し指で押さえると、カパッと開きます(≧▽≦)




美しい緑色をしていて、
通常、冬の山の中で落葉した木についているのを見かけますが、
このときのマユの中はカラッポ。
黒い粒々が付いていたら、それは卵です(≧▽≦)

本当はずっと早い時期に木にぶら下がっているのでしょうが、
葉の緑色に隠れて、見つけるのは指南の業かも知れません♪(ФωФ)





実は、当ブログでは以前にも記事にしたことがあるんですよ♪

 →自然生態園へ行こう の ブログ : 【ヤマカマス】
 →自然生態園へ行こう の ブログ : 【ウスタビガ】

ずいぶん初期の頃の記事です( ̄△ ̄;)ゞ





自然生態園ではテンサン三兄弟の中で最も多く見つけることの出来るマユです(≧▽≦)
by mikenekohanten | 2007-02-25 00:54 | 昆虫・生き物他