【はゆのトンデモ地球論】その25

にゃきさごん はゆです

はゆのトンデモ地球論、第二十五回目です。
でも、読まれる前には注意があります。
はゆのトンでも地球論は第一回目から順番にお読みください(`・ω・´)

 →【はゆのトンデモ地球論】
















では、【はゆのトンデモ地球論】の第二十五回目に行きましょう♪
今回のテーマは「ルールとは? その2」です。

















前回、私がとても落胆してしまった"ある方"の発言を掲載した。
実は、この文章を掲載した後に
どこで見た文章だったか気になってイロイロ探し回ってしまった。
当初、雑誌か何かのコラム的な記事だったと思っていたのだが、
何のことはない、Web上で見たブログの記事であった・・・

その記事を書いた主は
非常に面白い記事を書く人で、野生動物観察に関してはプロの方である。
内容も非常に勉強になる事を仰る方な訳だが、
正に、そのような人であっても、このような記事を書くわけだ。
私が大きく落胆したのは、そこに原因があるのかもしれない。





さて、前回は私の覚書を書いた。
今回は相手がハッキリ解かったこともあり、
Web上に掲載された文章は一般的な出版物として扱われ
引用が概ね認められている事、
また、ブログ上に掲載された文章はTBの性質上、
前に書いた文章を通して次の文章を書くことが概ね認められている事などを踏まえ、
本人の文章を引用しようかとも思ったのだが、
やはり当初の予定通り私が書いた覚書をそのまま使って進める事にする。











では、前回私が書いた覚書をそのまま掲載するとしよう。

動物保護における机上の法律は、フィールドに出ていると合わないことが多い。

法律上、例えば、
特別天然記念物が怪我をしているのを発見し、
それを善意で保護センターに運んだ場合、文化財保護法違反になる。
また、交通事故などに合い道路の中央などで死滅している特別天然記念物を
善意で道路脇などに移動した場合は森林法違反になる。

こんなことが起こるから、新しくフィールドに出る者にはこういった内容は教えない。

車のパッシングを例に挙げれば、
スピードが出やすい国道で対向車がパッシングしてきたらネズミ捕りに忠告。
トンネルを抜けた後で対向車がパッシングしてきたらライトを付けっぱなしの忠告。
長い夜道を走っていた時に対向車がパッシングしてきたらハイライトでまぶしいの忠告。
交差点などを右折時に、対向車がパッシングしてきたら優先を譲ってくれた合図。

・・・と思って右折しようと発進したら、
実は信号が黄色から赤に変わりかけていて、
黄色信号でも直進するから曲がってくるな、と言う忠告を込めた合図で、
右折車と直進車が正面から接触事故を起こしていまう。

状況はcase by caseで変わる。

生兵法は大怪我の元であるから、
そう言った机上の法律を学ぶのではなく、フィールドから学ぶのが良い。
だから新しくフィールドに出る者に、こういった法的内容は教えない。
何も知らない状態なら、怪我をした特別天然記念物などを見つけたら、
保護センターに連絡すればいい。
















この記事を書いた人が言いたい事を要約すると次の通りになる。

  まず、動物保護に関する法律が「フィールドでは使えない」事を定義とし、
  それを裏付ける根拠として道路交通法から「パッシング」の話を持ち出し、
  状況は場合によって変わる事を証明し、
  最初から知識を要れずに、フィールドに出て学べ。

・・・と言っている訳だが、
これがとんでもない話な訳だ。
どこがとんでもないのか。





実は、この記事に書かれている文章は論として成立していないのだ。
また、例として出された「パッシング」に関しても
論拠として検討違いで大間違いを記している。
それは運転免許を持っている人間であれば容易に理解できるはずである。

















まずは「パッシング」の意味から説明しよう。
正式にはPass+ingで、「パスする」と言うこと。
カードゲームであれば「飛ばして通過する」と言う意味を持つ。

では、普通車両に置いてはどうだろうか?

通常、普通車両に置いては
前照灯を上方下方と交互に変化させ合図を送る行為、
または前照灯の点灯と消灯を繰り返し、合図を送る行為をパッシングと言う。

すると、ここで一つ目の疑問が浮かぶだろう。
何故、ライトを点滅させる行為を「パッシング」というのか。




実は普通車両におけるパッシングの本来の意味は
2台の連続して走る車のうち、後方の車が前方の車に
「今からあなたを追い越します」と知らせるための合図なのだ。

いきなり追い越ししようとしたとして、
前方にいる車がそれに気づかずに右折すると大事故になってしまう。
それを防止する策として、行なわれた合図なのだ。

 まず、後方の車がパッシングして前方の車に存在を知らせる。
 すると、前方の車の運転手は後方の車の行動を注意する。
 車後方の車が方向指示器を表示し、追い越しする意思表示を見せる。
 前方の車は追い越しする意識表示を受け、交通の妨げにならないように運転する。

一昔前は、走る速度が遅い車を後追車がパッシングして追い越すシーンが見られた。
これを見て「煽っている」と思う人も多いかもしれないが、
実際はこれが正しい使い方なのである。

ここから、前方の車両を抜かし"通過する(パスする)"と言う意味で
「パッシング合図」とされたのが始まりである。

だが、これをやられた運転手はあまり良い気がしない。
元々、ハイライトは注意を引くと同時に、人を不快にさせる効果があり、
パッシングなどは「攻撃性」も秘めている為だ。
更に、その車がスピードを上げて追い抜いていくのである。
だから「煽り」と勘違いする人も居るわけだ。






さて、これがパッシングの本来の意味であるわけだが、
現在のパッシングはそれ以外の使われ方をしている事が解かる。
それが、上で紹介した文章にも出てくるパッシングの使い方だ。

車のパッシングを例に挙げれば、
スピードが出やすい国道で対向車がパッシングしてきたらネズミ捕りに忠告。
トンネルを抜けた後で対向車がパッシングしてきたらライトを付けっぱなしの忠告。
長い夜道を走っていた時に対向車がパッシングしてきたらハイライトでまぶしいの忠告。
交差点などを右折時に、対向車がパッシングしてきたら優先を譲ってくれた合図。

こう言った使われ方だ。
では、こういった"パッシング"の使われ方は間違っているのか?

いやいや、決してそう言う訳では無い。





この続きは次回に書こう。
by mikenekohanten | 2007-05-16 22:42 | 雑談