【ニョイスミレ】
4月17日 はれ
にゃんぱち はゆです♪
さぁ、今回も自然生態園で見られるスミレのご紹介(*´▽`*)
実は自然生態園内で見られるスミレは
今のところ確認されているだけで、この6種類だそうです♪
側弁には毛が生えている事が確認できます♪
このニョイスミレの花の特徴としては
花が少しつぶれたように見える事でしょうか?
固体差や地域差はあるそうですが、花びらが強く反り返る種などもあるそうで、
この種類は大体、花がつぶれたようになるようです。
距は説明にもあるとおり、短いですね。
色も白く、茎は緑色をしています(`・ω・´)
このニョイスミレは前回紹介したナガバノタチツボスミレ同様、
地上茎がある種類ですね♪
正式には有茎種と呼ぶそうです(ФωФ)
名前の由来となった、葉の形状。
仏具の如意の先っぽに付けられた装飾に似ている為にこのように呼ばれるみたい。
この"如意"とは「意の如く」と言う意味で
「想いが何でも叶う」と言う意味です。
西遊記に出てくる孫悟空が持っていた如意棒も、
"思いのまま長さを自由に変えることが出来る棒"から来ているわけですね♪
ちなみに仏具の如意とは、棒の先に飾りをつけた物ですが、
これを「孫の手」と表現する人が稀に居ます。
実は次のような笑い話が残っているためです
あるお坊さんが背中が痒くなって、その仏具を使って背中を痒いた。
痒いところに手が届く、これは正に意が如くだ。
そこから、その棒の先に飾りをつけた仏具を如意と呼んだとか・・・
ホントかウソか知りませんが、そんな話も聞いた事があります( ̄△ ̄;)ゞ
また、別名にツボスミレと言う呼ばれ方をします。
どちらも同じぐらい使われていて、
自然生態園ではツボスミレと呼ばれる事の方が多いです・・・
一般的なWebではニョイスミレと呼ばれる事が多いですが、
標準和名は恐らくツボスミレの方だと思います(ФωФ)
さてさてさて、スミレといえば面白い話が3つあります。
1.閉鎖花。
2.種の飛ばし方。
3.アリとスミレの関係。
実は、この3つの面白い話が揃ったとき、
スミレが巧妙に自分の子孫を残そうとしている事が解かるのと同時に、
何故日本各地に50種類を超えるスミレがあるのかが解かるのです。
前々回は1の閉鎖化の話、
前回は種の飛ばし方の話をしましたので、
最後にアリとスミレの関係のお話をしたいと思います♪
前回のお話で、
スミレの種は出来るだけ遠くに、広く飛ばされる事となりました。
しかし、スミレの種は更に遠くへ旅に出る事になります。
スミレの種を旅に導くのは・・・アリ。
実はスミレの種にはアリが好む物質が付いています。
アリの前に採れたてのスミレの種を置くと、
スミレの種についている白い塊に喰らい付いて離れない姿を見る事が出来ます。
エライオゾームと呼ばれる物質なのですが、
これはアリにとってご馳走であるという事は間違いないようです。
アリがご馳走を見つけたらどうするか?
簡単ですよね?
巣に持ち帰るという行動を取ります。
この行動により、アリの巣まで運ばれるスミレの種。
しかし、アリにとって必用なのはエライオゾームと言う物質だけなので、
それを食べてしまったら、スミレの種はただのゴミです・・・。
捨てられるか、放置されるか、
ともあれ、スミレの種は
自分が想定するよりも更に遠くまで運ばれたという事になります。
さて・・・一般的にここまでの事しか言われていませんが、
ここからが実は重要なのです・・・、
アリが巣にスミレの種を運ぶとき、
エライオゾームが種から剥がれない事を前提で話をすると、
アリの巣は、スミレの種ポケットとなっている事が解かります。
その巣に生息する働きアリが行動でき得る範囲のスミレの種を
巣に持ち帰る可能性が高いという事です。
即ち、イロイロなDNAを持ち合わせたスミレの種が
特定の場所に集められているという事になります。
これが芽吹き花をさかせたら・・・どうなるのか・・・?
スミレの面白い話、その2の種の飛ばし方でお話した事に繋がります。
閉鎖花によって作られたクローンでも少しでも遠くに飛ばす事によって、
次の世代で多くのDNAを取り込もうとしていたわけですが、
アリが更にそのイロイロなDNAを持つ種を近い範囲に集める事で、
次にそのスミレたちが別の固体との他家受粉をしやすい環境になり、
更に、生態系的に強いDNAを残していく事に繋がるのです。
スミレの生息が日本各地にまで及ぶのはこうやって種を広げてきたから。
そして、日本各地で50種類を超えるスミレの多岐に渡る進化があるのは、
そう言った、常に多くのDNAを取り込み、
広く強く生き抜いてきた事に他ならないのです。
だからこそ、スミレは50を超える種類のほか、
「アイノコ」なんて呼ばれ方をする中間種なども多いのでしょうね(*´▽`*)
にゃんぱち はゆです♪
さぁ、今回も自然生態園で見られるスミレのご紹介(*´▽`*)
実は自然生態園内で見られるスミレは
今のところ確認されているだけで、この6種類だそうです♪
【ニョイスミレ】如意菫
日本全土で生息が確認されているスミレ科の多年草。
人里から低山地の湿地帯などを好む。
*見分け方*
花びらは全体的に白く、。
通常、側弁(花びら5枚の内、中央に対する2枚)は有毛。
距は短い。
中央のシベはカマキリの頭状の形をしている。
葉は心形をし基部がウサギの耳のように深くなる。
翼は見られない。
茎は緑色をする。
名前の由来には諸説あるのだが、一般的なものに
スミレの花を真横から見たとき、大工道具である"墨壺"のように見ることから、
"墨を入れるもの"として墨入れが転じて"スミレ"となる説である。
また、他の由来に幾重にも入る花びらの脈が墨を水の上に垂らした時に生じる
"墨流し"に見えることから、"墨を入れる"が転じてスミレとなった説や、
その筋が"入れ墨"に見えることからスミレになったっと言う説もある。
本種は葉の形状が仏具の如意に似ている事から、ニョイスミレと呼ばれる。
また、別名でツボスミレと呼ばれる事があるが、
坪(庭先)に咲くスミレということで意味でツボスミレと呼ばれる。
スミレ科
学名:Viola verecunda
別名:坪菫(ツボスミレ)
花期:春
側弁には毛が生えている事が確認できます♪
このニョイスミレの花の特徴としては
花が少しつぶれたように見える事でしょうか?
固体差や地域差はあるそうですが、花びらが強く反り返る種などもあるそうで、
この種類は大体、花がつぶれたようになるようです。
距は説明にもあるとおり、短いですね。
色も白く、茎は緑色をしています(`・ω・´)
このニョイスミレは前回紹介したナガバノタチツボスミレ同様、
地上茎がある種類ですね♪
正式には有茎種と呼ぶそうです(ФωФ)
名前の由来となった、葉の形状。
仏具の如意の先っぽに付けられた装飾に似ている為にこのように呼ばれるみたい。
この"如意"とは「意の如く」と言う意味で
「想いが何でも叶う」と言う意味です。
西遊記に出てくる孫悟空が持っていた如意棒も、
"思いのまま長さを自由に変えることが出来る棒"から来ているわけですね♪
ちなみに仏具の如意とは、棒の先に飾りをつけた物ですが、
これを「孫の手」と表現する人が稀に居ます。
実は次のような笑い話が残っているためです
あるお坊さんが背中が痒くなって、その仏具を使って背中を痒いた。
痒いところに手が届く、これは正に意が如くだ。
そこから、その棒の先に飾りをつけた仏具を如意と呼んだとか・・・
ホントかウソか知りませんが、そんな話も聞いた事があります( ̄△ ̄;)ゞ
また、別名にツボスミレと言う呼ばれ方をします。
どちらも同じぐらい使われていて、
自然生態園ではツボスミレと呼ばれる事の方が多いです・・・
一般的なWebではニョイスミレと呼ばれる事が多いですが、
標準和名は恐らくツボスミレの方だと思います(ФωФ)
さてさてさて、スミレといえば面白い話が3つあります。
1.閉鎖花。
2.種の飛ばし方。
3.アリとスミレの関係。
実は、この3つの面白い話が揃ったとき、
スミレが巧妙に自分の子孫を残そうとしている事が解かるのと同時に、
何故日本各地に50種類を超えるスミレがあるのかが解かるのです。
前々回は1の閉鎖化の話、
前回は種の飛ばし方の話をしましたので、
最後にアリとスミレの関係のお話をしたいと思います♪
前回のお話で、
スミレの種は出来るだけ遠くに、広く飛ばされる事となりました。
しかし、スミレの種は更に遠くへ旅に出る事になります。
スミレの種を旅に導くのは・・・アリ。
実はスミレの種にはアリが好む物質が付いています。
アリの前に採れたてのスミレの種を置くと、
スミレの種についている白い塊に喰らい付いて離れない姿を見る事が出来ます。
エライオゾームと呼ばれる物質なのですが、
これはアリにとってご馳走であるという事は間違いないようです。
アリがご馳走を見つけたらどうするか?
簡単ですよね?
巣に持ち帰るという行動を取ります。
この行動により、アリの巣まで運ばれるスミレの種。
しかし、アリにとって必用なのはエライオゾームと言う物質だけなので、
それを食べてしまったら、スミレの種はただのゴミです・・・。
捨てられるか、放置されるか、
ともあれ、スミレの種は
自分が想定するよりも更に遠くまで運ばれたという事になります。
さて・・・一般的にここまでの事しか言われていませんが、
ここからが実は重要なのです・・・、
アリが巣にスミレの種を運ぶとき、
エライオゾームが種から剥がれない事を前提で話をすると、
アリの巣は、スミレの種ポケットとなっている事が解かります。
その巣に生息する働きアリが行動でき得る範囲のスミレの種を
巣に持ち帰る可能性が高いという事です。
即ち、イロイロなDNAを持ち合わせたスミレの種が
特定の場所に集められているという事になります。
これが芽吹き花をさかせたら・・・どうなるのか・・・?
スミレの面白い話、その2の種の飛ばし方でお話した事に繋がります。
閉鎖花によって作られたクローンでも少しでも遠くに飛ばす事によって、
次の世代で多くのDNAを取り込もうとしていたわけですが、
アリが更にそのイロイロなDNAを持つ種を近い範囲に集める事で、
次にそのスミレたちが別の固体との他家受粉をしやすい環境になり、
更に、生態系的に強いDNAを残していく事に繋がるのです。
スミレの生息が日本各地にまで及ぶのはこうやって種を広げてきたから。
そして、日本各地で50種類を超えるスミレの多岐に渡る進化があるのは、
そう言った、常に多くのDNAを取り込み、
広く強く生き抜いてきた事に他ならないのです。
だからこそ、スミレは50を超える種類のほか、
「アイノコ」なんて呼ばれ方をする中間種なども多いのでしょうね(*´▽`*)
by mikenekohanten
| 2007-04-17 12:37
| 植物・春・白色の花