【ホソバカラスノエンドウ】

4月10日 はれ


にゃんぱち はゆです♪



さて、前回までに野豌豆シリーズを紹介してきたのですが、
まさか、野豌豆が3種で終わりと思っていませんかっ!¡!





トンデモありませんゾッ!!! ヽ(`△´)ノ





確かに、野豌豆で有名なのは
カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、カスマグサですが・・・
まだまだ種類はあるんです♪

















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 【ホソバヤハズエンドウ】細葉矢筈豌豆
  本州から九州にまで分布が確認されているヨーロッパ原産のマメ科の越年草。
  日当たりの良い草地を好む。
  秋に芽生え、春の頃に薄っすらと紫かかった白い花を付ける。

  似た種にヤハズエンドウと呼ばれる種がある。
  本種はヤハズエンドウと比べ、
  花が若干小さくなる傾向にあるが、色、形、共に見分けが付かない。
  果実についても若干形が異なる傾向にあるが、それで見分けるのは難しい。
  やはり、明確に違う特徴としては、
  ヤハズエンドウの葉が丸葉に近く、先が凹むのに対し、
  本種の葉は細長く、色が濃く、先が凹まない傾向にある。

  名前の由来は葉の形状から。
  弓矢に使われる矢の尻の羽根の部分を矢筈と呼び、
  葉の形状がそれに似ている事、
  または葉脈に沿って切ると矢筈に見える事から、ヤハズエンドウとされ、
  本種はその中でも、葉が長細いため、ナガバヤハズエンドウと呼ばれる。

  マメ科
  学名:Vicia angustifolia
  別名:ホソバカラスノエンドウ(細葉烏野豌豆)
  花期:春



【ホソバカラスノエンドウ】_a0059328_21493440.jpg

















1枚目の写真の花を見ると、ヤハズエンドウにしか見えませんが、
引いてみると違和感がありますよね・・・?



そう・・・葉が「矢筈」では無いんです・・・



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実は、はゆさんが標準和名に「カラスノエンドウ」ではなく、
「ヤハズエンドウ」を使った理由は、ここにあったりするのです(`・ω・´)

カラスノエンドウは確かに鞘が黒くなるために言われる由来ですが、
実は、スズメノエンドウもカスマグサも時間が経ち、
太陽の光をしっかり浴びた鞘は黒くなるんです( ̄△ ̄;)ゞ

しかも、名前の由来を、その鞘が黒くなるという記載だけで言えば、
同じくホソバヤハズエンドウも黒くなり、
花や果実だけでは中々見分けが付かない事もあります・・・

つまり、「カラスノエンドウ」と言う認識だけでは、
ホソバヤハズエンドウを見逃してしまうかも知れないのです(`・ω・´)



しかし、「ヤハズエンドウ」と言う認識があれば、
ホソバヤハズエンドウを見つけたときに、
あれ? ヤハズエンドウに似ているけど、矢筈じゃない・・・
・・・と気づけると思うのです(`・ω・´)





ヤハズエンドウの一番の特徴はカラス色の鞘ではなく「矢筈」ですから、
私は、ヤハズエンドウの方が「標準和名」としては適していると思うのです♪

カスマグサのように意図的に
「名前だけでは判別できない」名前がつけられたものもあり、
それを「楽しむ」と言う考え方は、前回紹介したとおりあるのですが、
標準和名と言う物の考え方を見たとき、
「固体をハッキリ識別する」と言う考え方もある・・・なんて(≧▽≦)






このほか、ヤハズエンドウの仲間には
ツルの無い種や大型な種があったりしますっ!!!

あなたの見ていたヤハズエンドウは・・・本当にヤハズエンドウですか?(ФωФ)