【タチイヌノフグリ】

5月15日 はれ


にゃんぱち はゆです♪





以前、カタバミを紹介したときに、茎が立っているか這っているかで見分ける、
オッタチカタバミと言う植物があると言う記事を書きましたが、
今回は同じく、茎が立っているか這っているかで見分ける、
イヌノフグリの仲間のタチイヌノフグリをご紹介。

オッタチカタバミほど見分けが難しいわけではありませんが、
やっぱり立っているかどうかで見分ける子だったりします(`・ω・´)

ちなみにオッタチカタバミの説明はこちら♪
 →自然生態園へ行こう の ブログ : 【オッタチカタバミ】
















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 【タチイヌノフグリ】立犬乃陰嚢
  日本全土に分布が確認されているヨーロッパ原産帰化の越年草。
  周りに敵対する草の少ない、乾燥した荒地を好む。
  濃い紫色の小さな花を、天気の良いお昼前の数時間だけ咲かせる。
  その為、殆どの固体が自家受粉を行なっているという。
  茎は毛深く、根元付近で分岐し、直立する。
  葉は根元付近では対生で丸く、先端付近では互生で尖る。
  葉の裏は紫色を帯びる事がある。

  似た植物にオオイヌノフグリがあるが、
  オオイヌノフグリの花が大型であり、茎が地面を這う傾向にあるのに対し、
  本種は花が小型で、茎が立つために見分けることが出来る。

  名前の由来は実の形状から。
  花が終わったあとに出来る2つの小さな丸い実を
  犬の陰嚢に見立ててイヌノフグリと呼び、
  本種はその中でも茎が立つ特徴があることから、
  タチイヌノフグリと呼ばれる。

  ゴマノハグサ科
  学名:Veronica arvensis
  花期:春~夏



【タチイヌノフグリ】_a0059328_13545060.jpg

















オッタチカタバミと比べると、特徴がしっかりしている分、
他の仲間との見分けが容易であるといえますね(`・ω・´)

このタチイヌノフグリの大きな特徴は花を開いている時間が短い&花が小さい事。
つまり、昆虫たちに花粉を運んでもらう事を目的に
花を咲かせているわけではなさそうです・・・。

その為、実際に多くの固体が自家受粉を行なっているんだとか(´・ω・`)
でも、それって前にスミレの時にお話をしましたが、
固体として単一化したDNAを持っちゃうのであまり良くないはずなんですよね・・・。





そこで、考え方が行き詰ったら発想を変えて見る事に。

彼らが単一化したDNAでも今に残るのには、
昆虫たちに依存しなくても自分たちだけで
何とかするために進化してきたとも言えそう。

彼らの原産地はヨーロッパで、
もしかすると彼らの付近にはもっと魅力的な植物が多く、
昆虫たちがタチイヌフグリの花粉を運んでくれなかったばかりに
彼らは自家受粉するための道しかなかったのかも知れませんね(`・ω・´)

そう考えると、花が小さい事も解かります。
昆虫たちの為に蜜を出すわけでもないので、
無駄に花を大きくする必用はありません。

暗いところに住む生き物が目を必要としないように、
タチイヌフグリには大きな花は必要ない、
退化の道をたどったとも言えそうです(`・ω・´)

DNAの単一化は行なわれるでしょうが、
それにより、その環境に応じた進化とも言える事が出来そうですよね。
これもまた、生き物の知恵(進化)と言うものでしょうか。
不思議です(ФωФ)