【里山教室・草押し】

7月7日 くもり


にゃんぱち はゆです♪



自然生態園ではお客様が体験できるイベントを数多く企画していますが、
その中でも年間を通して、田んぼの体験や里山の体験を出来る
里山教室と呼ばれるものをご紹介します♪


過去の田んぼ作業はこちら♪
 →自然生態園へ行こう の ブログ:田んぼ





というわけで、今回はあいにくの曇り空でしたが、
草押しと言う作業を行いました♪

田植えから1ヶ月ほどたって、苗が安定してきた頃に、
草を土に埋め込む仕組みの草押し機を使って草押しをするのです(*´▽`*)

【里山教室・草押し】_a0059328_6171477.jpg


単純にイネ以外の雑草(ここではあえて雑草と表記します)を
土の中に押し込む作業と考えがちですが、実はこの草押し作業は理に叶っていたりも。

通常、草は芽生えから育ちます。
その為、一斉に「よーいドンッ」で成長が始まれば、
大抵、成長の早い子が茂ってしまい、成長の遅い子はその影に追いやられます。

しかし、田んぼでは、人間が収穫する用のイネを育てなければなりません。
そこで苗を植える訳ですね。
真っ新な土地に苗を植えると言う事は他の草よりも、
有利な状態でイネが植えられていると言う事です。
イネだけ他の草に比べてハンデを貰っていると言うことです。

しかし、苗で植えつけられると言う事は、土に根が張れていないという事。
成長の面からすると優位ですが、
それでも、更に成長の早い草が「追い抜け~」と後から追い上げてきます。
そこで今回の草押しと言う作業になるのです。

【里山教室・草押し】_a0059328_6255211.jpg


田植えから1ヶ月ほどたった頃、イネの苗はそろそろ根付いてきます。
その頃に草押し機を持ってイネとイネの間の草を土の中に埋めていきます。
後から追い上げてきた他の草の成長を更に遅らせると言うことです。

こうすることによって、イネはどんどんと優位に成長していきます。
それとは反転して、他の雑草は大きくなって栄養を蓄えるイネに押され、
成長が止まってしまうと言う仕組みなのです(`・ω・´)

・・・ただ、ヒエっ子はそれにも負けじと伸びてくるので
後から手作業で抜く事になるんですけどね・・・

こうなると、何故、昔の人が「直線にこだわったか」も解かってきます。

始めにちゃんと真っ直ぐに苗を植えていれば、
草押しで苦労する事がない+稲刈りが楽・・・と言う事なのですね(≧▽≦)





【里山教室・草押し】_a0059328_632623.jpg


田んぼの傍らには、ナワシロイチゴの実。
時期的に少し遅いですが、
自然生態園では山の中の迫(谷間)であるのが原因かもしれません。

ほんの少しずつしかなって居なかったのですが、
参加した皆さんに食べていただきました♪

【里山教室・草押し】_a0059328_6345998.jpg


お仕事を頑張った"お駄賃"ですね(≧▽≦)
by mikenekohanten | 2007-07-07 06:13 | イベント