【ヤブジラミ】

7月15日 はれ


にゃんぱち はゆです♪



自然生態園をのんびりと歩いていると、足元に小さな白い花を見つけました。
セリのように小さな白い花を蜜につけていたその花の正体。
最初は何者かわからなかったのだけど、
図鑑を開くとヤブジラミだと解かったのです(`・ω・´)
















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【ヤブジラミ】藪虱
 日本全土に分布が確認されているセリ科の一年草。
 やや薄暗い野原を好む。
 花は初夏の頃に白色のものをつける。
 花びらは5枚で、変則的に内側にねじれ、花びらに切れ込みが入る。
 茎は直列し、先で枝分かれして花を付ける。
 葉は羽状複葉になり、羽片は細かく切れ込みが入る。
 果柄は短く、実には鍵状のとげがあり、
 動物などにくっつく事で種を運ぶと言われる。
 
 似た種にオヤブジラミと呼ばれる種があり、
 一般的にヤブジラミよりオヤブジラミの方が先に開花し、実を付ける。
 また、ヤブジラミの花の色が白、実や茎、葉の色が緑色であるのに対し、
 オヤブジラミはやや桃色が付く点で識別する事が出来る。

 名前の由来は種の特性から。
 所謂、引っ付き虫と呼ばれる種の形状をしており、
 知らない間に服などにくっついている姿をシラミに見立て、
 藪の中のシラミという意味で、ヤブジラミと呼ばれる

 セリ科
 学名:Torilis japonica
 花期:夏



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植物には、間々「その名前はかわいそうなんじゃないか?」と言うのがありますよね。
このヤブジラミも妙に可愛そうな名前の付けられようです( ̄△ ̄;)ゞ

花は白くて小さくて可愛らしく、
セリ科特有に小さな花を密生して付けるのに、名前がシラミとは・・・

名前を付けた人は余程このヤブジラミに苦しめられたのでしょうね・・・
服にくっついて離れず、一個ずつ実を除けていたのでしょう・・・
じゃないと、こんな可愛らしい花を見て、シラミなんて名前を付けようとは思わないはず。
(何より、くっつき虫は他にも一杯あるはずなのに・・・)

なんとも可愛そうです(´・ω・`)