【ノギラン】

7月15日 くもり


にゃんぱち はゆです♪



自然生態園には「ラン」と名前の付けられたユリ科の植物がいくつかあります。
非常にややっこしくて、名前を覚えるのに悩むのでが、
今回はその中の一種、ノギランのご紹介です(ФωФ)
















【ノギラン】_a0059328_6481977.jpg



【ノギラン】芒蘭
 日本全土に分布が確認されているユリ科の多年草。
 林縁部のやや湿った場所を好む。
 夏の頃に花を付け、やや白色~緑色の小さな花を花穂状につける。
 葉は根元にヘラ状のものを、ロゼットのようにつける。

 似た種にネバリノギランと呼ばれる種があるが、
 ネバリノギランが花柄部に粘り気があるのに対し、
 本種にはそれが無い点で識別できる。

 名前の由来は良く解かっていないが一般的なものは、その形状から。
 ラン科に似た花を付けるために、ランとされ、
 イネ科のように花を密集して付け、花から伸びた花びら、またはシベを
 イネ科に見られるノギに見立ててノギランと呼ばれる。

 ユリ科
 学名:Aletris luteoviridis
 花期:夏



【ノギラン】_a0059328_76521.jpg

















ノギランは基本的に日当たりの良い場所を好む傾向にあるそうです。
しかし、私が良く見かけるのは林の縁・・・

何故かと考えると理由は比較的簡単だったりします(`・ω・´)

【ノギラン】_a0059328_6581527.jpg


ノギランはヘラ状の葉をロゼットのようにつけます。
地面近くにしか葉が広がらないのです。
日当たりの良い土地では背が高くなる草が繁茂して、日を遮ってしまいますから、
背が低く、地面近くに葉を広げるノギランは競争に負けるわけですね。

そこでノギランは彼らが入ってこない、やや日陰に追いやられたわけです。
ノギランが生息でき、彼らが入ってこないやや日陰。
更に、良く見かけるのが岩場や斜面が急な場所。
日陰でも、落ち葉が蓄積しない場所を好むようですね・・・。

植物たちの生存競争。
弱い立場であっても、生き残るために、自分の特性を生かすために
とてつもない戦いを日々送っているように思えます(`・ω・´)