【アギナシ】

7月25日 はれ


にゃんぱち はゆです♪





夏の頃、自然生態園を歩いていると湿地で
キツネの顔をさかさまにしたようなスマートな葉と、
くるりと丸まった白い花びらを持つ面白い植物に出会えます。

その名をアギナシです。
















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【アギナシ】顎無
 日本全国で分布が確認されているオモダカ科の多年草。
 やや日陰になる浅い沼地や放棄された水田などを好む。
 茎の上部に大き目の白い雄花が開き、根元に雌花が開く。
 種子のほかに、葉の根元に小さな球芽を付ける。

 似た種にオモダガがある。
 オモダカはV字に避けた葉の先が尖り、比較的太く、
 また地下茎を持つのに対し、
 アギナシは葉の先が丸みを帯び比較的細く、
 地下茎は無く、葉の根元に球芽を付ける点で識別する事が出来る。

 名前の由来はその葉の形状から。
 芽が出た頃の葉は細長く、成長するに従いヤジリ型に変わってくる為、
 ヤジリの部分を顎(アゴ)に見立て、
 小さい頃は顎が無いオモダカという意味で"アギナシ"と名づけられた。

 オモダカ科
 学名:Sagittaria aginashi
 花期:夏~秋



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一般的に野生状態にあるオモダカは葉が太く、
アギナシは葉が細い事が言われますが、
自然生態園では葉が太く、茎も太く背が高いようです。

2枚目の写真の固体ではオモダカと見間違うぐらいに立派な葉っぱをしています。

【アギナシ】_a0059328_2105985.jpg


こちらの写真も自然生態園で見られるアギナシの写真ですが、
こちらの葉は細く、背丈も低いですね。
アギナシらしいアギナシといえるかもしれません(*´▽`*)
まぁ、個体差と言えば、オモダカも葉の細い種があるらしいので、
結局のところ葉の形では識別でき無いと言う事になりますね♪

また、二股に分かれた葉の先が丸みのあるものがアギナシ、
葉の先が尖るのがオモダカといわれますが、
ルーペで拡大しても、比べてみて初めて「言われてみればそうかな?」程度の特徴そうで、
一般的な見分け方としては難しそうです・・・

更に一般的に言われる見分けには、
オモダカは花より葉が高く、アギナシは葉より花が高くなる傾向になると言われますが、
これもまた固体差で両種様々なように感じました。
実は、去年はこの見分け方を記事にしていましたが、
アギナシを観察していると、花が高いタイプ、低いタイプ両方あって
見分けの対象とはなりませんでした・・・( ̄△ ̄;)ゞ

【アギナシ】_a0059328_2122126.jpg


確実に見るには・・・
アギナシは若い葉の頃はヘラ状の葉で大きくなると矢尻になる。
オモダカは若い葉の時から矢尻の状態。
となると、芽生えから観察しなきゃいけない・・・
いろんな草が混じる中で芽生えたアギナシを見つけるのも中々困難そう・・・

最終的に見分けるためには、
引っこ抜いて根っこにムカゴがあるかどうか・・・になりますか・・・
せっかくキレイに花を咲かせて、
多年草と言う事は翌年もキレイな花を咲かせる固体を
引っこ抜いて確認するのはちょっと無理だなぁ・・・

何か素人でも確認できる良い同定方法は無いものでしょうか・・・(´・ω・`)