【里山教室・かかし作り】
8月11日 はれ
にゃんぱち はゆです♪
自然生態園ではお客様が体験できるイベントを数多く企画していますが、
その中でも年間を通して、田んぼの体験や里山の体験を出来る
里山教室と呼ばれるものをご紹介します♪
過去の田んぼ作業はこちら♪
→自然生態園へ行こう の ブログ:田んぼ
ってことで、
月1回のペースで行なわれる里山合宿のイベントですが、
今回はお米を守る上で非常に大切な作業となります・・・
田植えから2ヶ月ほど経ってくると、
イネは元気にスクスクと伸びてきます♪
まだまだ、花には早いですが、
この頃から野鳥対策を行なわなければなりませんっ!!!
そうっ!!!
カカシ作りですね(*´▽`*)
身体の骨になる、竹竿2本。
一本は背骨用で2mほど、もう一本は腕用で1mちょっと。
十字に組んで、身体の基礎を作ると次は肉付け。
身体の肉の部分となる、発泡スチロールのトロ箱1個。
これを組み合わせます。
そして、頭にはビニール袋に新聞紙を詰めたものを使い、
ビニール袋に顔を描いて表情を付け、
極め付けに使い古しの人間の匂いが染み付いた洋服を着せます♪
これで"人形"の完成♪
あとはこれを田んぼに設置すればokです(≧▽≦)
カカシの由来は諸説あります。
有名なものでは「嗅がし説」です。
昔は獣を殺したものを竿にさして吊るし、その匂いで獣を追い払うモノだったそうです♪
嗅がしがなまってカカシになった説です。
人間の匂いが染み付いた、使い古しの服を着せるのには
そう言った"匂い"をつけるために必用と言う訳ですね。
もう一つは「鹿威説」です。
日本庭園などに必ずといって良いほど置いてある・・・
水が竹に入ると傾いて・・・水が抜けると勢い良く戻り・・・
石にぶつかって「カッコ―――ンッ」と大きな音を立てる、
「シシオドシ」ってありますよね♪
今は空間を演出する意味合いが強いシシオドシですが、
昔は"シシ(鹿)を驚かして近づけない"と言う意味で"鹿威し"と言う意味がありました。
転じて、野生の生き物を驚かすものを総してシシオドシと言い、
カカシも大きな意味合いでシシオドシと呼ばれていたそうで、
「鹿威し」を「シカオドシ」と呼び、
やがて転じてカカシになった説もあります。
人間サイズの人形を作ることで、獣を驚かせると言う訳ですね。
ちなみに漢字では案山子と書きますが、これは中国の当て字と言われています。
中国宋代の禅書である景得伝灯録に次のような一文があります。
僧曰、不会、師曰、面前案山子、也不会
簡単に訳すと、
「僧は言う、「会う事は出来ない」
師は言う、「同じく目前の案山子に会う事は出来ない」」
前後の話の流れを省略しているのではっきり解からないかもしれませんが、
案山子は出会うことが出来ない、しゃべる事が出来ない、
山の中の人と言う意味で使われています。
実際には日本のカカシと中国の案山子はちょっとニュアンスが違うかもしれませんが、
「山の中に居て会話する事が出来ない人の形をするもの」から連想され
中国の案山子が当て字とされたと一般的に言われています(*´▽`*)
そう言えば、久延毘古(山田の曾富騰)と言う田んぼの神様が居ます。
古事記に登場し、案山子の事を指すと一般的に言われますが・・・
古事記に次のような一文があります。
故顯白其少名毘古那神。
所謂久延毘古者。於今者山田之曾富騰者也。
此神者足雖不行。盡知天下之事神也。
簡単に訳すると、
「久延毘古は現在の山田の曾富騰であり、
この神は足が使えないが世界の全ての事を知っている神である」って事ですが、
どこにも、"案山子"と言う単語やカカシを意味する言葉は出てきません・・・。
山の中の田んぼに居る神様で歩く事が出来ない=カカシと一般的には言われますが、
もしかすると、カカシとは違う別のものを指していたのかもしれません(`・ω・´)
里山教室に参加されているみなさんが作られたカカシたち♪
どのカカシも表情豊かで、すっごく良く出来ていますよね(*´▽`*)
きっと皆の大切なイネを夜も寝ずに見守ってくれるはずですっ!!!
にゃんぱち はゆです♪
自然生態園ではお客様が体験できるイベントを数多く企画していますが、
その中でも年間を通して、田んぼの体験や里山の体験を出来る
里山教室と呼ばれるものをご紹介します♪
過去の田んぼ作業はこちら♪
→自然生態園へ行こう の ブログ:田んぼ
ってことで、
月1回のペースで行なわれる里山合宿のイベントですが、
今回はお米を守る上で非常に大切な作業となります・・・
田植えから2ヶ月ほど経ってくると、
イネは元気にスクスクと伸びてきます♪
まだまだ、花には早いですが、
この頃から野鳥対策を行なわなければなりませんっ!!!
そうっ!!!
カカシ作りですね(*´▽`*)
身体の骨になる、竹竿2本。
一本は背骨用で2mほど、もう一本は腕用で1mちょっと。
十字に組んで、身体の基礎を作ると次は肉付け。
身体の肉の部分となる、発泡スチロールのトロ箱1個。
これを組み合わせます。
そして、頭にはビニール袋に新聞紙を詰めたものを使い、
ビニール袋に顔を描いて表情を付け、
極め付けに使い古しの人間の匂いが染み付いた洋服を着せます♪
これで"人形"の完成♪
あとはこれを田んぼに設置すればokです(≧▽≦)
カカシの由来は諸説あります。
有名なものでは「嗅がし説」です。
昔は獣を殺したものを竿にさして吊るし、その匂いで獣を追い払うモノだったそうです♪
嗅がしがなまってカカシになった説です。
人間の匂いが染み付いた、使い古しの服を着せるのには
そう言った"匂い"をつけるために必用と言う訳ですね。
もう一つは「鹿威説」です。
日本庭園などに必ずといって良いほど置いてある・・・
水が竹に入ると傾いて・・・水が抜けると勢い良く戻り・・・
石にぶつかって「カッコ―――ンッ」と大きな音を立てる、
「シシオドシ」ってありますよね♪
今は空間を演出する意味合いが強いシシオドシですが、
昔は"シシ(鹿)を驚かして近づけない"と言う意味で"鹿威し"と言う意味がありました。
転じて、野生の生き物を驚かすものを総してシシオドシと言い、
カカシも大きな意味合いでシシオドシと呼ばれていたそうで、
「鹿威し」を「シカオドシ」と呼び、
やがて転じてカカシになった説もあります。
人間サイズの人形を作ることで、獣を驚かせると言う訳ですね。
ちなみに漢字では案山子と書きますが、これは中国の当て字と言われています。
中国宋代の禅書である景得伝灯録に次のような一文があります。
僧曰、不会、師曰、面前案山子、也不会
簡単に訳すと、
「僧は言う、「会う事は出来ない」
師は言う、「同じく目前の案山子に会う事は出来ない」」
前後の話の流れを省略しているのではっきり解からないかもしれませんが、
案山子は出会うことが出来ない、しゃべる事が出来ない、
山の中の人と言う意味で使われています。
実際には日本のカカシと中国の案山子はちょっとニュアンスが違うかもしれませんが、
「山の中に居て会話する事が出来ない人の形をするもの」から連想され
中国の案山子が当て字とされたと一般的に言われています(*´▽`*)
そう言えば、久延毘古(山田の曾富騰)と言う田んぼの神様が居ます。
古事記に登場し、案山子の事を指すと一般的に言われますが・・・
古事記に次のような一文があります。
故顯白其少名毘古那神。
所謂久延毘古者。於今者山田之曾富騰者也。
此神者足雖不行。盡知天下之事神也。
簡単に訳すると、
「久延毘古は現在の山田の曾富騰であり、
この神は足が使えないが世界の全ての事を知っている神である」って事ですが、
どこにも、"案山子"と言う単語やカカシを意味する言葉は出てきません・・・。
山の中の田んぼに居る神様で歩く事が出来ない=カカシと一般的には言われますが、
もしかすると、カカシとは違う別のものを指していたのかもしれません(`・ω・´)
里山教室に参加されているみなさんが作られたカカシたち♪
どのカカシも表情豊かで、すっごく良く出来ていますよね(*´▽`*)
きっと皆の大切なイネを夜も寝ずに見守ってくれるはずですっ!!!
by mikenekohanten
| 2007-08-11 20:59
| イベント