にゃんぱち 地球生態園:植物・夏・赤/紫/青色の花
2009-06-30T22:01:16+09:00
mikenekohanten
地球と遊ぶことに比較的一生懸命になりながら、物事を小難しく捕らえて、哲学っぽく考える。
Excite Blog
【タツナミソウ】
http://seitaien.exblog.jp/8484260/
2009-04-29T16:47:00+09:00
2009-06-30T22:01:16+09:00
2009-06-24T16:47:45+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
さて、前回までにオカタツナミソウとシロバナタツナミソウを紹介しました。
→にゃんぱち 地球生態園 : 【オカタツナミソウ】
→にゃんぱち 地球生態園 : 【シロバナタツナミソウ】
今回紹介するのは、ズバリタツナミソウです♪
【タツナミソウ】立浪草
本州から九州にまで分布が確認されているシソ科の多年草。
山野の林縁などを好む。
花は白色から青紫色をし、唇形花、直立。
花序は、花が一方向を向き並ぶ。
葉は茎上部と茎下部で、葉の大きさに大きく変化は見られない。
また、両面に毛、荒い鋸歯、対生をする。
茎には開出(茎に対し垂直)の毛が見られる。
似た種は多く見られるが、本種は花序が長く、
茎に開出の毛、葉に腺点が見られる点などで識別することができる。
タツナミソウ
・上唇は下唇と同長
・花は頂生の花穂を作る
・分果の表面には鋭い細突起
・葉には密に毛
・裏面に腺点
・葉は4~6対で上部と下部に差はない
・葉は径2cm内外
・鋸歯は5~10対
・葉は冬に枯れる
・茎はやや這うか、または細長い地下茎
・茎には短毛、またはやや長い毛
・茎の毛は開出
・茎の下部は多少這う
名前の由来はその形状から。
花の形状がシソ科特有のキセル型をし、一方向に揃って向いている姿が、
海の波を文様化した、立浪に見立ててタツナミソウと呼ばれる。
シソ科
学名:Scutellaria indica L.
花期:初夏
ちょっと、花穂が短いので悩んだのですが、
・毛は開出
・葉に毛
・裏に腺点
・葉の大きさは上部と下部で大差ない
・鋸歯は基本的に10対
・冬は枯れる
といった、同定点からタツナミソウとしました。
いやぁ・・・似た種の多い固体は同定が難しいです(・ω・;)ヾ
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【ヤブムラサキ】
http://seitaien.exblog.jp/6181058/
2007-09-17T21:20:00+09:00
2007-10-03T00:50:03+09:00
2007-09-17T21:20:35+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
自然生態園では秋の頃になると、
紫色のキレイな実を付ける植物があります(*´▽`*)
名前をヤブムラサキと言って、ヤブの中からひょっこりと
紫色のキレイな実を出す植物だったりします。
今回は、その植物の花の頃の美しい姿を紹介ですっ!!!
【ヤブムラサキ】藪紫
本州から九州にまで分布が確認されているクマヅツラ科の落葉低木。
低山地の林のやや日陰を好む。
初夏の頃に紫色の小さな花をいくつも付ける。
葉は単葉で対生とし、不明瞭な鋸歯が見られる。
葉の表は短毛、裏は星状短毛(短い毛のビロード)状になる。
葉腋から花は初夏の頃に紫色の小さな花を付ける。
花序にも毛が見られる。
似た種にムラサキシキブと呼ばれる種があるが、
本種には全体的に毛が多く見られるのに対し、
ムラサキシキブにはそう言った短毛が見られない点で識別できる。
名前の由来は実の色と、その形状から。
冬になると、紫色の実を数多く付ける姿から紫重実(ムラサキシキミ)とされ、
その音が転じて平安時代の女性作家の紫式部が当てられた。
本種はその仲間の中でも、花や実の付が悪く、
全体的に毛が見られる事から、ヤブの中のムラサキシキブという意味で、
ヤブムラサキと呼ばれるようになる。
クマヅツラ科
学名:Callicarpa mollis
花期:夏
秋の頃に色鮮やかに変化する実が特徴的で、
昔から日本人に愛されてきた植物だと言いますが、
中々どうして、
花も可愛らしいですよね♪
ちょっと毛深い感じがしますが、葉のビロード感などは個人的に好きです(*´▽`*)
ムラサキシキブとヤブムラサキの明確な見分け方は
上の記事の通りで"毛"ですが、
個人敵には、そのほかに、
ヤブムラサキは花を下向きに付けるような気がします。
名前の由来はもしかすると、「日を避ける花」で"ヤブ"なのかもとおもったりも(*゜―゜)
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【ヤハズソウ】
http://seitaien.exblog.jp/6748728/
2007-09-05T23:49:00+09:00
2008-02-05T23:13:14+09:00
2008-02-02T23:57:13+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
春の頃に、ヤハズエンドウと言う種類の植物を紹介しました。
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【ヤハズエンドウ】
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【ホソバヤハズエンドウ】
覚えていますでしょうか?
ヤハゾウエンドウは一般的にはカラスノエンドウと呼ばれていますね。
この時のあえて"ヤハズ"と言う単語を使って植物を紹介した訳ですが、
今回は同様の理由で"ヤハズ"と言う名前が付けられた
ヤハズソウと呼ばれる植物です♪
【ヤハズソウ】矢筈草
日本全土に分布が確認されているマメ科の一年草。
畦道や荒地などの背の低い植物が生える草地を好む。
葉は3小葉からなり、平行の脈がハッキリと診られる。
花は薄紅色をし、葉の腋に1個から2個付ける。
似た種にマルバヤハズソウと呼ばれる種があるが、
本種に比べ、マルバヤハズソウは葉に丸みを帯び、
葉の先がやや凹む傾向にある。
また、茎に生える毛は上を向く点で識別できる。
名前の由来はその特性から。
葉の先を葉脈に沿って爪を立てて引っ張ると、
残った葉の形が矢筈に見えるため、ヤハズソウと呼ばれる。
マメ科
学名:Kummerovia striata
花期:夏
以前紹介した、ヤハズエンドウと比べてみても、良く似た植物ですよね♪
同じマメ科ですから、似ていて当たり前と言えば当たり前なのでしょうが♪(*´▽`*)
これが名前の由来となる、葉の特徴。
弓矢で使われる、"矢"はご存知ですよね。
その"矢のお尻の部分。
弓の弦の部分に引っ掛けるところを"筈"と言います。
つまり、窪みで作った引っ掛けを"筈"と言い、
矢のお尻にある筈で"矢筈"となる訳ですね。
この"筈"は日本語でも良く使いますよね。
「●●になる筈だ。」と言ったときに使う"筈"も
矢筈が弓の弦にぴったりと合う事から、
「当たり前に起こりえる」と言う意味合いで使われています♪
爪で形を入れると簡単に、この形状に千切れます。
(キレイに千切るのは難しいのだけど・・・)
もし、道端で見つけたら、是非やってみてください(*´▽`*)
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【ヌスビトハギ】
http://seitaien.exblog.jp/6700429/
2007-08-24T23:37:00+09:00
2008-02-05T23:26:04+09:00
2008-01-20T23:50:21+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
夏の真っ只中になり、当ブログでも何度か取り上げ、
自然生態園でもお馴染みとなりました
ヌスビトハギが美しい花を咲かせていたので、レポですヽ(*゜▽゜)ノ
【ヌスビトハギ】盗人萩
日本全土で分布が確認されているマメ科の多年草。
やや薄暗い山野の茂みを好む。
花は小さく、薄い紅色をする。
葉は三小葉から形成され毛があり、葉は茎全体に散生される。
熟した実はマジックテープの原理のヒントともなる構造をしており、
近くを通りかかった動物などにくっ付いて運ばれる。
似た種にヤブハギ、ケヤブハギ、フジカンゾウ
マルバヌスビトハギ、オオヌスビトハギなどがある。
ヤブハギ・ケヤブハギは葉が茎の下部に集中して生える点、
フジカンゾウは小葉が5~7枚の奇数羽状複葉になる点、
マルバヌスビトハギは頂小葉の最広部が先端よりである点、
オオヌスビトハギは葉の葉脈が葉の縁に届かない点で識別できる。
名前の由来にはいくつか説があり、
実の形が"忍足"に似ていることから、
盗人がはく忍足に似た実を付けるハギと言う説や、
荒地をこっそり歩いてきた盗人の服にこっそりと実を付けるという説や、
気がついたら服に付いていて「こっそりと仕事をする」と言う説もある。
マメ科
学名:Desmodium oxyphyllum
花期:夏
名前の由来は去年の記事にしましたね♪
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【ヌスビトハギ】の種
これが中々面白い形状と名前の由来の一つ(*´▽`*)
自然生態園では同じ種の仲間としてアレチヌスビトハギがあります。
ヌスビトハギは在来種ですが、アレチヌスビトハギは外来種。
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【アレチヌスビトハギ】
近年、国内で数を増やしている固体。
色が艶やかで、ヌスビトハギに比べ、大型の花。
そんなアレチヌスビトハギも色合もキレイですが
やはりは私は、ヌスビトハギの方が日本的な控えめな美しさが好きです♪
あなたはどちらが好きですか(≧▽≦)
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【ミズオオバコ】
http://seitaien.exblog.jp/6707518/
2007-08-24T22:06:00+09:00
2008-01-22T22:49:32+09:00
2008-01-22T22:30:32+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
水田草の代表格・・・ミズオオバコ
去年も自然生態園の田んぼの中で確認できた子です♪
今年は去年に比べて開花が少し遅かったので心配していたのですが、
ちゃんと葉っぱも見られて、ようやく開花♪
キレイな花を見せてくれました(≧▽≦)
【ミズオオバコ】水大葉子
本州から九州にまで分布が確認されているトチカガミ科の一年草。
水深の浅い止水の環境を好む。
葉には透明感があり、水の中に広げ、葉の縁がやや波かかる。
その葉は水深により大きさを変えて、深いほど葉が大きくなる。
花茎を伸ばし、水面で薄紅色から白色の花を咲かせる。
また、花は1日で枯れる一日花。
似た種にオオミズオオバコと呼ばれる種があるが、
これは生息環境による変動であり
別段区別する必要は無いと言うのが一般的のようである。
名前の由来は、葉の形状から。
大きな葉を広げる草という意味のオオバコと言う植物があるが、
それに似た葉を水の中で広げると言う意味からミズオオバコと呼ばれる。
トチカガミ科
学名:Ottelia alismoides
花期:夏
さて、今回は自然生態園を少し離れて、私の家のご近所のお話。
私は透明感のあるキレイな葉が大好きです。
田んぼに葉を広げているのを見ると、
ついつい葉の下に手を入れて、手のひらを透かして見てしまいます。
私の近所の下水溝に物凄く大きな
オオミズオオバコと言える固体が沢山ありました。
(注)ここでは大きさからあえてオオミズオオバコと記載しています)
しかし、悲しい事に片道1車線の道を片道2車線にすることになり、
その下水溝は上からフタをされ、きれいに土を入れられてしまいました。
後数ヶ月もしたら、恐らくアスファルトで固められるのでしょう。
光は入らなくなりますから、きっとその固体は死んぢゃうんでしょう・・・(´・ω・`)
種は残っているでしょうが、その種が光を浴びる瞬間は来るのか・・・
ちなみにその道路とは438号線です。
飯山周辺に住んでいる方なら、
「あぁ、あの道幅を広げいてるところか」と解かるはずですよね?
守りたい個体、でもそれは環境の変化で簡単に姿を消してしまいます。
それが人的であろうが、そうでなかろうが・・・です。
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【オオケタデ】
http://seitaien.exblog.jp/6669765/
2007-08-17T19:10:00+09:00
2008-01-12T22:31:35+09:00
2008-01-12T21:32:19+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
自然生態園の園路の隅っこにやけに大きなタデ科の植物を発見。
オオイヌタデ? とも思ったのですが、
花の色は紅色が濃く力ない感じで垂れていて、
更に、葉の幅も妙に割り広い感じ・・・
図鑑で調べて見て、
ようやく この子がオオケタデである事が解かったのです。
【オオケタデ】大毛蓼
本州から九州にまで分布が確認されている、
東南アジア原産帰化植物、タデ科の1年草。
日当たりの良い草地を好む。
茎は高く伸びて、最大2m近くまでなり、
葉は葉卵形をし、幅広く、茎や葉には毛が多く見られる。
花は紅色をし、花穂は垂れ下がる。
江戸時代頃に日本に持ち込まれたと言われ、
民間療法に使われたり、観賞用に育てら、
それが野生化したと言われている。
似た種にオオイヌタデと呼ばれる種があるが、
本種の葉は葉卵形をして幅広なのに対し、
オオイヌタデの葉は幅の細い披針形となる点で識別できる。
また、本種は茎に毛が見られるが、
オオイヌタデの茎の節の鞘には毛が生えない。
名前の由来はその特徴から。
本種はタデ科の中でも、大型であり、
葉や茎に毛が多く見られる事から、オオケタデと呼ばれる。
タデ科
学名:Polygonum orientale
別名:大紅蓼(おおべにたで・園芸品種名)
花期:夏
私が見た個体は1m弱と
オオケタデからみるとやや背丈が低いよう。
でも花は濃い紅色をし、
葉も広くてオオイヌタデとは随分と印象が違います。
茎には確かに毛が目立ちます。
webを回って悩んだのが
オオケタデとオオベニタデの違い。
いろいろ調べてみたところ、
どうやら両方とも同じ植物を指すようだと解かりました(≧▽≦)
野生種をオオケタデ、園芸品種をオオベニタデと呼ぶようで、
どうにもややこしいです( ̄△ ̄;)ゞ
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【ヒロハスズメノトウガラシ】
http://seitaien.exblog.jp/6569551/
2007-08-13T23:46:00+09:00
2007-12-17T00:10:40+09:00
2007-12-16T23:54:30+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
さて、前回に紹介したエダウチスズメノトウガラシですが、
「自然生態園で見られるスズメノトウガラシは
どうやらエダウチトウガラシのようだ」と記載していました(`・ω・´)
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【エダウチスズメノトウガラシ】
ところが、ところがっ!!!
写真とにらめっこしていると・・・
なんとも、ヒロハスズメノトウガラシも中に混じっているようなのですっ!?!?
【ヒロハスズメノトウガラシ】広葉雀之唐辛子
本州から九州にまで分布が確認されているゴマノハグサ科の1年草。
水田の畦などのやや湿り気のある場所を好む。
茎は分枝し畦に広がり、小さな薄紫の花をつける。
本種は近年、
エダウチスズメトウガラシとヒロハスズメノトウガラシの
2種に分類訳されるようになった。
一般的にエダウチスズメノトウガラシは
葉が狭くて基部が細くなり、先が尖る傾向にあり、
花は3裂する下唇中央の裂片が長くなる傾向にあり、花柄は短いのに対し、
ヒロハスズメノトウガラシは葉がやや広くヘラ状になる傾向にあり、
花は3裂する下唇中央の裂片が短くなる傾向にあり、花柄は長くなると言う。
名前の由来は名前の由来はこの植物になる実から。
実の形が長細く、唐辛子のように見えるのだが、アゼトウガラシと区別するため、
"雀が食べる唐辛子"という意味でスズメノトウガラシと呼ばれ、
本種はその仲間でも葉が丸みを帯びヘラ状になる傾向にあることから、
広い葉を持つと言う意味でヒロハスズメノトウガラシと呼ばれる。
ゴマノハグサ科
学名:Lindernia antipoda (L.) Alston var. verbenifolia (Colsm.) Ohba
花期:夏~秋
今回撮影した写真では、
アゼトウガラシやエダウチスズメノトウガラシが混生していて、
固体の葉が確認できませんから
花以外の情報から見分けることは出来ません・・・( ̄△ ̄;)ゞ
・・・が、先の記事で紹介したエダウチスズメノトウガラシと
明らかに違う花柄の長さが見て取れます。
エダウチスズメノトウガラシは花のすぐ下に葉(苞葉)がありますが、
今回紹介したヒロハスズメノトウガラシには、花のすぐ下に葉がありません。
また、去年の写真なども洗いなおして見ましたが、
花の色が白に近い固体ほど花柄が長い(ヒロハ?)で
花の色が紫がかる固体ほど花柄が短い(エダウチ?)のようでした。
花の色に関しては、自然生態園の固体にのみ言えることかも知れませんので、
ここではtagを赤/紫/青色の花しています・・・(`・ω・´)
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【キツネノマゴ】
http://seitaien.exblog.jp/6558088/
2007-08-13T21:59:00+09:00
2007-12-13T22:54:36+09:00
2007-12-13T22:18:05+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
去年、踏み潰しちゃってたかも植物として紹介したキツネノマゴ。
凄く小さな可愛らしい花を咲かせる子ですね♪
思わず見逃しそうになりますが群生する傾向にあるので、
生えているところに行けば比較的見つけやすいともいえます♪
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【キツネノマゴ】
もちろん、自然生態園でも今年の開花の確認をする事が出来ました(*´▽`*)
【キツネノマゴ】狐之孫
本州から九州にまで生息が確認されているキツネノマゴ科の一年草。
やや日陰で湿った、田んぼの畦のような場所を好む。
茎に特徴があり、角張った茎の角が6つある。
夏から秋にかけて小さな紅色の花をつける。
似た種にキツネノヒマゴ(曾孫)やキツネノメマゴ(女孫)と言う種がある。
本種は葉に毛が少なくて幅が細く、日本の広い範囲で分布するのに対し、
ヒマゴは葉の両面に毛が多く見られて丸みを帯び、日本では沖縄等に分布し、
メマゴは葉が肉厚で丸みを帯び、日本では沖縄等に分布する点で識別できる。
名前の由来は、花穂の形状から。
その小さな花穂を子狐の尻尾に見立て、狐乃孫と呼ばれる説がある。
また、一見シソ科に見えるのだが、茎の特徴が6角であるため、
"キツネがシソに化け損ねたもの"と言う意味から狐乃孫と呼ばれる説もある。
キツネノマゴ科
学名:Justicia procumbens
花期:夏~秋
前回の時は、ちょっと不思議な茎の形状のお話をしました♪
名前の由来には諸説があり、はっきりとしないのですが、その中の1説に
シソ科やゴマノハグサ科のように唇形花を付けるのに茎が六角をすることから、
シソ科やゴマノハグサ科に似て非なるものであるため
シソ科に化け損ねた・・・幼いキツネという意味で名付けられた説があります。
注)実際は子房や果実の形、種子の数などで識別される。
そんなキツネノマゴに似た植物で、
キツネノヒマゴとキツネノメマゴという種がいます。
どちらも群生地は日本では沖縄や一部の島々なので、
四国では見分け方に困る事は無いと言えそうです。
キツネノヒマゴはキツネノマゴに比べ、花が一回り小さいと言われます。
なるほど、それで曾孫と言うわけですね(`・ω・´)
キツネノメマゴはキツネノマゴに比べて葉に丸みがあるのが特徴とされています。
キツネノマゴより可愛いので女孫と言う訳ですね(`・ω・´)
3枚目の写真では花に2種の黒い点、
花の奥にも黒い点が見られます。
どうやら虫のようですが・・・蜜が出ているのかな?(*´▽`*)
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【ヤブラン】
http://seitaien.exblog.jp/6580381/
2007-08-13T19:37:00+09:00
2007-12-19T23:28:18+09:00
2007-12-19T22:24:00+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
さて、今回紹介する植物はヤブラン。
当ブログでは数回紹介し、夏の時期の花としてお馴染みになってきましたね♪
紫色の可愛らしい花を咲かせるあの子です♪
【ヤブラン】薮蘭
本州から九州にまで分布が確認されているユリ科の多年草。
林の縁のような半陰を好む。
花は、夏の頃に茎を伸ばして花序に淡紫色の花を総状に付ける。
葉は根生し、細長く斑が入る種もある。
秋の終わりごろには光沢のある黒い実を数多く実らせる。
似た種にコヤブラン、ヒメヤブランと呼ばれる種がある。
本種は株立ちをし、花が多く付くのに対し、
コヤブランは地下茎で群生をつくり、花はやや疎らに付き、
ヒメヤブランは地下茎を持ち、葉は極端に細く花茎より長く、
花も数個しかつけない点で識別する。
名前の由来はその葉の形状から。
ラン科の植物の葉に似ていて日陰の薮の中にあるため、
薮の中にあるランに似た葉をつける植物と言う意味でヤブランと呼ばれる。
ユリ科
学名:Liriope muscari
別名:山菅(やますげ)、リリオペ、夏ムスカリ
花期:夏~秋
ヤブランは一見すると秋の入り口の花・・・と思い勝ちですが、
実は夏の頃から花の準備をしています。
そして、少しずつ花を咲かせ始め、
更に花の時期が非常に長いため、10月頃まで花が観察でき、
妙に"秋"のイメージがしみこみ易い花ですね(≧▽≦)
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【エダウチスズメノトウガラシ】
http://seitaien.exblog.jp/6565817/
2007-08-13T00:20:00+09:00
2007-12-16T00:58:51+09:00
2007-12-16T00:47:45+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
自然生態園の田んぼの畦に所狭しと広がるスズメノトウガラシと呼ばれる植物が居ます。
以前、取り上げたときも、少し記載したのですが、
このスズメノトウガラシは一般的に葉の形状で2種に分けることが知られています。
それが、ヒロハスズメノトウガラシとエダウチスズメノトウガラシと呼ばれる種です。
自然生態園で見られる種はどちらかと興味深く観察していたのですが、
どうやらエダウチスズメノトウガラシのようでした・・・
【エダウチスズメノトウガラシ】枝打雀之唐辛子
本州から九州にまで分布が確認されているゴマノハグサ科の1年草。
水田の畦などのやや湿り気のある場所を好む。
茎は分枝し畦に広がり、小さな薄紫の花をつける。
本種は近年、
エダウチスズメトウガラシとヒロハスズメノトウガラシの
2種に分類訳されるようになった。
一般的にエダウチスズメノトウガラシは
葉が狭くて基部が細くなり、先が尖る傾向にあり、
花は3裂する下唇中央の裂片が長くなる傾向にあり、花柄は短いのに対し、
ヒロハスズメノトウガラシは葉がやや広くヘラ状になる傾向にあり、
花は3裂する下唇中央の裂片が短くなる傾向にあり、花柄は長くなると言う。
名前の由来は名前の由来はこの植物になる実から。
実の形が長細く、唐辛子のように見えるのだが、アゼトウガラシと区別するため、
"雀が食べる唐辛子"という意味でスズメノトウガラシと呼ばれ、
本種はその仲間でも枝分かれが著しい種であるため
枝打ち(樹木の枝取り作業)に見立てエダウチスズメノトウガラシと呼ばれる。
ゴマノハグサ科
学名:Lindernia antipoda (L.) Alston var. grandiflora (Retz.) Tuyama
花期:夏~秋
詳しい見分け方から判断するに、
どうやら自然生態園で見られるのはエダウチスズメノトウガラシと言う種の様子。
元々はスズメノトウガラシと呼ばれてたものが、
実は形状の違いから2種に分かれたというのもちょっと面白い話ですね。
ちょっと見分けが解からないと思いますが、
個人的には一番の識別点としては花柄の長さを見ています。
写真では花のすぐ下に小さな葉が来ていますね。
これを"苞葉"と言うそうで、
花柄が短く"苞葉"が近くにある種を
エダウチスズメノトウガラシと言えそうです・・・
皆さんの家の近くにあるスズメノトウガラシはドッチのトウガラシ?(ФωФ)
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【オニユリ】
http://seitaien.exblog.jp/6447792/
2007-08-11T21:53:00+09:00
2007-11-15T22:53:22+09:00
2007-11-15T22:27:47+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
以前、自然生態園で見られるコオニユリの記事を書きました♪
参照
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【コオニユリ】
実は自然生態園ではコオニユリに似た"オニユリ"も見る事が出来ちゃいます(*゜―゜)
あれ?
なんだかデジャブ→ッ!!!ヽ(*゜▽゜)ノ
【オニユリ】鬼百合
日本全土に分布が確認されている原産地中国の帰化植物で、ユリ科の多年草。
日当たりがよく、水はけの悪い草原を好む。
花びらはオレンジ色で赤い斑点が付く。
ツボミは低い場所から順々に花を咲かせていく。
原産地中国からの帰化植物であり、
元々は花は観賞に、球根は食用にする為に日本に持ち込まれたとされる。
正月に出される百合根などがそれに当たる。
似た種にコオニユリと呼ばれる種があるが、
本種はコオニユリに比べ大きく、
葉っぱの付け根にムカゴと呼ばれる種があることで区別ができる。
名前の由来にはいくつか説があるのだが、
虎模様の花びらと草原からいきなり現れる大きな花を鬼の顔に見立て、
"鬼の顔のようなユリ"という意味でオニユリと呼ばれる説と、
ヒメユリに比べ大型であるために鬼(大きい)百合と呼ばる説などがある。
ユリ科
学名:Lilium lancifolium
別名:天蓋百合(テンガイユリ)
花期:夏
自然生態園ではコオニユリにやや遅れて開花します。
とても美しい子です♪
コオニユリと、とてもソックリでムカゴ以外では見分けが付かないですね♪
コオニユリとオニユリの見分け方はこちら♪
この点以外にも見分け方はいくつかあるそうですが、
誰かがムカゴを摘んで持っていかない限り、コオニユリとオニユリの見分けは
このムカゴを確認するだけで十分可能といえますね(*´▽`*)
ちなみにムカゴと言うのは自分のクローンを作る種の事を指します。
実はこれが面白いのです。
日本では一般的に
コオニユリにはムカゴが出来ません。
その代わりに、コオニユリには種子(種)が出来ます。
逆にオニユリにはムカゴが出来ます。
その代わりに、オニユリには種子が出来ません。
さて、クローンで確実に自分の分身を増やすオニユリと
様々なDNAを取り入れ突然変異なども起こしながら、種で進化を続けるコオニユリ。
面白いと思いませんか(*´▽`*)
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【タチカモメヅル】
http://seitaien.exblog.jp/6481010/
2007-07-25T06:33:00+09:00
2007-11-24T06:49:31+09:00
2007-11-24T06:39:58+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
夏の自然生態園となると、
湿地の谷でこの植物を見なければ・・・と思ってしまいます。
湿地の谷を歩いていると、青々としたヨシに絡まるように点々と、
小豆色をした肉厚の花びらを付ける花、タチカモメヅルが姿を現します♪
【タチカモメヅル】立鴎蔓
本州から九州にまで生息が確認されている ガガイモ科のつる性の多年草。
山地の湿地帯や休耕田の畦などを好む。
茎は直立するが、先がつる状になり、別の植物に絡みつく。
夏には小豆色の小さな花を咲かせる。
名前の由来には諸説があるが、
一般的に言われている説は、その葉の形状から。
対になる2枚の葉が空を羽ばたくカモメの羽に見えることから鴎蔓とされ、
本種は茎の基部が直立するためタチカモメヅルと呼ばれる。
ガガイモ科
学名:Cynanchum nipponicum Matsum
別名:黒花立鴎鶴
花期:夏
名前の由来は対生の葉がカモメの羽ばたきに見えるから・・・だそうです。
2枚目の写真を見ると、小豆色の花が咲いているところに対生の葉が見られます。
確かに対生といっても少し後になびいたように見えて、
カモメが風に乗っているようにも見えますね(≧▽≦)
"タチ"カモメヅルとあるように、茎ははじめ立ち上がります。
なので、茎に近いところの花は非常に強く見えますが、
やはり、先にいくほどに"ツル"状に変わり、流線的に花を付けていくので、
柔らかな味わいのある雰囲気に変わりますね(*´▽`*)
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【コオニユリ】
http://seitaien.exblog.jp/6443312/
2007-07-24T21:27:00+09:00
2007-11-14T22:23:35+09:00
2007-11-14T21:40:48+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
あつ~ぃ日が続く毎日・・・
そんな夏の空にはコオニユリが良く似合いますね♪
って言うことで、今回はコオニユリのご紹介ですゾヽ(*゜▽゜)ノ
【コオニユリ】子鬼百合、小鬼百合
日本全土に分布が確認されているユリ科の多年草。
日当たりがよく、水はけの悪い草原を好む。
花びらはオレンジ色で赤い斑点が付く。
ツボミは低い場所から順々に花を咲かせていく。
似た種にオニユリがあるが、オニユリに比べ小さく、
葉っぱの付け根にムカゴと呼ばれる種がないことで区別ができる。
名前の由来にはその紋様から。
虎模様の花びらと草原からいきなり現れる大きな花を鬼の顔に見立て、
"鬼の顔のようなユリ"という意味でオニユリと呼ばれ、
本種はそのオニユリより小型であるため、コオニユリと呼ばれる説と、
ヒメユリに比べ大型であるために鬼(大きい)百合と呼ばれ
本種はそのオニユリより小型であるため、コオニユリと呼ばれる説がある。
ユリ科
学名:Lilium leichtlinii var. tigrinum
別名:萓百合(スゲユリ)、タイガーリリー
花期:夏
あまりに夏が似合う花なので、こんなの作っちゃいました(*´▽`*)
まるで太陽のような子ですよね♪
山野に大きな花が光っています(≧▽≦)
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【アキノタムラソウ】
http://seitaien.exblog.jp/6387128/
2007-07-20T21:02:00+09:00
2007-11-01T22:17:55+09:00
2007-11-01T21:15:19+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
今回ご紹介するのはアキノタムラソウです♪
アキノタムラソウは去年も記事にしました(*´▽`*)
→自然生態園へ行こう の ブログ : 【アキノタムラソウ】
このアキノタムラソウが見られるのは自然生態園では現在、
去年の記事にも書きました調査区画でしか見る事が出来ません。
自然生態園の一角に試験的な調査の行なわれている区画があります。
在来種のみを優先的に残し、外来種(特に繁茂しやすいもの)を重点的に除去する。
そうすることで見られる野生種の変化を調査している区画です。
始めはセイタカアワダチソウとススキしかない草地だったのが、
今年で3年を超え、多くの在来種が増えました。
こうやって優先的に残してあげないと数を減らしていく在来種・・・
そんな中で去年も撮影したアキノタムラソウ。
アキノタムラソウは多年草なので、
根っこが残って翌年も同じ場所から花を咲かせるのですが、
今回撮影した場所は、前回撮影した場所とは別の場所に生えていたもの。
去年は恐らくそこで確認していなかったので、
順調に育ってきて新しく花を咲かせた子なのでしょうね(*´▽`*)
【アキノタムラソウ】秋乃田村草、秋之多紫草
本州から九州にまで分布するシソ科の多年草。
山野の明るい草地を好む。
花は淡い紫色をし、唇形花を数段に分けてつける。
花は梅雨の時期から咲き始め、秋の頃まで咲き続ける。
葉は対生し、3~7枚の奇数羽状複葉となり、長い葉柄がある。
茎は四角く、シソ科の仲間に多い特徴を持っている。
似た種にハルノタムラソウ、ナツノタムラソウと呼ばれる種がある。
ハルノタムラソウは主に山の谷間を好み
背丈は小さく白い花を咲かせ、花期が春と言う点で識別が出来る。
ナツノタムラソウは雄しべが特徴的に突き出す点で識別が出来る。
名前の由来に付いては諸説があり、不明であるとされることも多い。
一つの説に、紫色の花を多く付ける為に"多紫草"と呼ばれていたのだが、
本種とは別の科にあるタムラソウと区別するために
アキノタムラソウと呼ばれるようになったとされる説である。
この時にキク科の田村草と混同され、
漢字も"多紫草"から"田村草"に変わったとされる。
シソ科
学名:Salvia japonica
花期:夏~秋
やはり、キレイです♪
日本のサルビアと呼ばれるそうですが、
日本的な風情がありますよね(*´▽`*)
自然生態園で一目ぼれして好きになった子の1種ですが、
残念ながら私は自然生態園以外の野生で見た事がありません(´・ω・`)
唯一の救いと言えるのは自然生態園内の調査区では
本当に1株ずつ、
まさに1年に1株と言う増え方ですが、
それでも一歩ずつ増えている点でしょうか。
大切にしたい種。
何を行ないたいのか、何を守りたいのか。
それを明確にしなければ、恐らく見えてこないのでしょうね。
私が見たいのは、以前ある方が語った言葉。
「藪から抜けた先一面に広がるサワヒヨドリとキセルアザミ、物凄い数だった」
私はまだ淡い記憶の端を見せていただいたに過ぎません。
だから、その風景を見たいのです(`・ω・´)
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【ウツボグサ】
http://seitaien.exblog.jp/6352297/
2007-07-15T21:36:00+09:00
2007-10-24T22:26:58+09:00
2007-10-24T22:07:13+09:00
mikenekohanten
植物・夏・赤/紫/青色の花
にゃんぱち はゆです♪
その日、自然生態園を歩いていると
とあるボランティアさんとすれ違ったのですが、
その時、「向こうでウツボグサが出てたよ」と教えて頂いたのです。
私はウツボグサを見たことがなかったので、
これはチャンスとウツボグサを見に行く事に(≧▽≦)
【ウツボグサ】(靫草・空暮)
日本全土に分布が確認されているシソ科の多年草。
やや湿った山野の草地を好む。
夏の頃に白から紫色の唇形花を付ける。
茎はシソ科特有の四角をし、茎や葉、花序に白い毛が見られる。
花後に走出枝を伸ばし広がる。
古くから乾燥した花穂を煎じて飲むと利尿や消炎などに効果があるとされた。
似た種にセイヨウウツボグサと呼ばれる種がある。
ウツボグサはセイヨウウツボグサの亜種とされ見分けるのは困難。
名前の由来は花穂の形状から。
花が枯れた後の花穂の形状が、
戦国時代などに使われた矢を入れて背負う道具の靫(うつぼ)に
形状が似ていることから、ウツボソウと呼ばれる。
シソ科
学名:Prunella vulgaris
別名:夏枯草(かこそう・漢名)、俵草(たわらそう)
花期:夏
固体が確認できた場所は、
その昔、自然生態園の中でセイタカアワダチソウとススキに覆われていた草地。
現在では3年ほど前から、セイタカアワダチソウやタカサゴユリ、
メリケンカルカヤなどの外来種を優先して駆除している場所だったりします。
ここでウツボグサが確認されたのは初めてだそうで、
背が高くなりがちのセイタカアワダチソウや
わ~っと群生を作ってしまうメリケンカルカヤに負けてしまっていたのが、
取り除いてあげることで、土の中に残っていた種が芽生えたのでは? といえます(`・ω・´)
ただし、ウツボグサ自体は環境さえ整えば広がり易く、群生を作り易い子ですから
これからがちょっと注目していかないといけないかもしれません(≧▽≦)
この草の面白いところは、花もキレイなのですが
花が枯れちゃった後もカゴが美しいですよね(*´▽`*)
ヒメジソなどを見ていても思うことですが、
枯れた後のガクなどがキレイな花も多いですよね(ФωФ)ノシ
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